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ブックマーク / nix-in-desertis.blog.jp (3)

  • nix in desertis:「表現の不自由展 その後」について

    なんとなく思ったことを書いておく。言うまでもなく私自身は「表現の不自由展 その後」はちゃんと公金が支出されて妨害無く展示されるべきだったと思う,というのを前置きした上で。 「表現の不自由展 その後」はあいちトリエンナーレの(国際現代美術展の)一部であり,つまりは現代アートの祭典である。したがって当然「表現の不自由展 その後」も現代アートの文脈で理解する必要がある。そもそもそのHPに行けば説明されているので読めばわかるのだが,要するに何らかの理由で展示を拒否された作品が集められ,排除された理由を説明するキャプションが付されたことで,これは「表現の自由について考える」文脈に改めて載せられた作品群ということになる。 すなわち,この時点で個々の作品が持つ芸術性については後退していて,少なくとも前面には出てきていない。一番わかりやすい例で言えば,ここに展示された「平和の少女像」は東京都美術館での企画

    ykkykym
    ykkykym 2019/10/04
    “重要なのは作品固有の芸術性の側が後退しているということであって,これはこの展覧会の問題を考える上で欠くべからざる要点である”
  • nix in desertis:舞の海講演会について(文字起こし有)

    ・“昭和天皇万歳”集会で――舞の海氏が排外発言(週刊金曜日) この週刊金曜日の記事が物議を醸したが,当に舞の海がそんなことを言うのか疑問であったので,映像を紹介されたこともあり,そちらを視聴してみた。以下の動画の45分頃からが舞の海の講演。 結果から言えば,週刊金曜日の記事はひどい発言の改竄である。舞の海氏が気づいて訴えたら弁解の余地がないレベルだと思う。一応言っておくと,舞の海氏の講演内容に残念な点が無いわけではない。しかしそれは非常にダメな俗流若者論であったり精神論であったりする面であって,週刊金曜日の言うような点での問題点ではない。 “「外国人力士が強くなり過ぎ、相撲を見なくなる人が多くなった。NHK解説では言えないが、蒙古襲来だ。外国人力士を排除したらいいと言う人がいる」と語ると、参加者から拍手が湧いた。“日の丸”旗を手にした男性が「頑張れよ」と叫び、会場は排外主義的空気が顕著に

    ykkykym
    ykkykym 2014/05/27
    いやはや、とんだ勘違いをしてしまった。ごめん秀平。
  • nix in desertis:バルテュス:絵画における『ロリータ』

    都美のバルテュス展を見に行ってきた。バルテュスは20世紀半ばに活躍した画家だが,父親がポーランド系(シュラフタの家系),母親がドイツ人であり,したがって当人はパリで生まれたものの国籍はドイツであった(戦間期にフランスに帰化したようだ)。しかも少年期はフランスとスイスで育ったので,根っからの根無し草である。ゆえに「何人か」という問いがこれほど無意味な画家も珍しい。ついでに言うとは日人であり,人も大の親日家であった。母もまた画家で,兄も小説家として名の知られるピエール・クロソフスキー(クロソウスキー)であるから,はじめから芸術に囲まれて育ったと言える。バルテュスの画業のスタートはなんと13歳と恐ろしく早い。極めて早熟であったが,同時に長寿でもあり,2001年に92歳(ほぼ93歳)で亡くなるまで創作活動を続けた。 画家として名声を確立してからもパリ,ローマ,そして終の棲家となったスイスのグ

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