導入量では埋まらない「判断力」の差が、むしろ拡大する 生成AIの導入競争が激しさを増している。トークン消費量、エージェント数、AIが書いたコードの割合。企業はこぞって「どれだけAIを使っているか」を競い始めた。 しかし、その競争はどこか本質から外れている。 米ベンチャー投資家のAlfred Lin氏は、AI時代の競争力について重要な指摘をしている。AIの導入量は、企業の優位性をほとんど説明しない「見せかけの指標」になりつつある、というのだ。 なぜか。 理由はシンプルだ。AIによって、これまで企業の競争力を左右してきた前提そのものが崩れ始めているからだ。 これまで企業がプロダクトを生み出すうえで苦労してきたのは、そもそも「作ること」そのものだった。優秀なエンジニアを採用するのは難しく、コードを書くには時間がかかり、新機能を世に出すまでには長い開発期間が必要だった。だから企業の競争力は、どれだ

