下部リーグは特有の引力を持っている。下へ、下へと、引きずり込まれる沼にも言い換えられる。もがけばもがくほど体力を削られる。 J2で、かつてのJリーグ盟主である東京ヴェルディが16季ぶりに昇格を決めたが、この間、ずっともがいていた。同じくオリジナル10のジェフ千葉は14年経った今もJ2で喘いでいる。大宮アルディージャに至っては、J2で苦しむうちにJ3転落が決まった。 J3でも、ガイナーレ鳥取、カターレ富山がJ2から降格後、約10年も這い上がれていない。ギラヴァンツ北九州はJ2が主戦場だったが、2023年はJ3を戦い最下位に。JFL優勝チームがライセンスを申請していなかったため、かろうじて降格を免れている。そして多くの降格クラブが、JFLから昇格したクラブに先を越される。 沼とは何なのか? 「J3というカテゴリーには、下から上がってきた選手と上から落ちてきた選手がいます」 今シーズン、松本山雅
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