ブックマーク / voluntas.medium.com (16)

  • 時雨堂は何をしている会社なのか

    大変反省したので、何をやっていて、どんな会社なのか書いていきます。知ってもらうためにも定期的に更新していければ思っています。 まとめ零細企業リアルタイムな音声と映像を扱うミドルウェア製品を作って売ってるミドルウェアのクラウド版を作って売っているサブスクリプションモデルの積み上げ型OSS 重視何をやってるのか時雨堂はミドルウェアソフトウェアをパッケージとして開発、販売しています。最近は「リアルタイムな音声と映像、データの配信」に特化したミドルウェアがメインです。 現在の主力製品は WebRTC SFU Sora (以降 Sora)という来は P2P で利用する WebRTC を、クライアント・サーバー方式で利用するソフトウェアを1 から開発して、販売しています。売上のほとんどはこの製品関連になります。 製品はサブスクリプションを採用しており、 3 ヶ月、6 ヶ月、 12 ヶ月単位で Sor

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    ymtk0815 2022/11/23
  • 無償での情報搾取

    IT 系零細企業を経営していて、特定の技術に強いと外から思われ始めると無償での技術情報の搾取を目的とした問い合わせが多くなる。 自分は残念ながら無償で技術情報の搾取をされた経験があるので、注意喚起として書いておく。この悪しき習慣を潰したい。 情報交換をしたいこのフレーズがメールの文章に含まれていた場合は、とても注意すべきだ。殆どの場合であなたの会社の方が情報を持っており、相手は無償で技術的な情報を得たいと考えていることが多い。 技術の分野の世界はとても狭いので、ほんとうの意味で情報交換を申し込んで来る人はあなたがすでに知っている人の可能性が高い。全く知らない人が情報交換を持ちかけてくるのはまず疑ったほうがいい。 知らない会社から「情報交換をしたい」と言われたら、丁重にお断りをするべきだ。情報交換をしたいと言ってきた会社から仕事につながった経験はまったくない。彼らは一方的な搾取を望んでいるだ

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    ymtk0815 2019/01/27
  • 評価制度について – V – Medium

    評価制度について年一回、自分の考えを書いていくということをやっていくことにする。 自社の評価制度評価制度自体がないので、評価は行っていない。給与も同じで賞与も同じ。詳細を知りたい方は評価制度の無い評価制度という資料があるので見てもらいたい。 従業員が数名であることもあり、評価制度がない状況でうまく回っている。実際社員に聞いても評価制度がないのは働きやすいとのこと。 会社の事業に対してコミットし、会社の利益がでれば賞与として還元される。この仕組で困っていない。 評価制度に対する考え上司による評価、経営者による評価、全方位評価、様々な評価を受けてきたが、残念ながらどれも満足した評価制度だったことはない。 評価制度は「その評価制度」をハックする仕組みがあるのが問題だと考えている。自分はどうもその評価制度をハックするのがうまいようで、今の所不当な評価をされたことはない。 ただ、ハックできない人が評

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    ymtk0815 2018/12/23
  • 自分が働きたい会社にしない

    時雨堂は会社の仕組みを Gist でオープンにしている。実はあの仕組みは自分が働きたいと思う会社の仕組みではない。 時雨堂は 10:00–17:00 の定時制で 6 時間労働。さらには仕事は選べない。技術もあまり選べない。月給は安く抑えられており、賞与は保証なし。ただし儲かった場合は賞与を高めに出す。評価制度はない。 時雨堂で自分が従業員として働きたいとは思っていない。自分が従業員として働くのであれば、裁量労働で、仕事は好き勝手に選べて、給与は稼いだ分だけほしい。さらに技術は自分が使いたいものを使う。ただし堂はあってほしい。 ではなぜ時雨堂は自分の働きたい会社になっていないのか。それは単純で自分はあくまで経営者であり、従業員ではないからだ。そして自分は社会不適合者であるため、従業員としてやっていけなかったから起業した身であるからだ。 つまり従業員としてやっていけなかった人が望む会社の仕組

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    ymtk0815 2018/08/11
  • コードを書き続ける

    「開発者は経営者になったらコードを書くのやめて、経営に集中すべき」という考え方を聞いたことがある人はいるだろうか? 自分はこの考えを持っていた経営者の元で働いていたことがあるので、強く印象に残っている。そして優秀な開発者たちが無理やりコードを書く時間を取り上げられ、経営者とされていったのを何度か見ている。 ここに書くのは自分の経験談であり、こうすべきとかではない。そしてなにより自分は死ぬまでコードを書き続けたいと考えているタイプであるということだ。 伝えたいことは一つだけでコードを書き続けたい経営者からコードを書くのを取り上げるのが良い方法だと思わないということだ。 また、経営者だから偉そうにコードを書くとかは当たり前だがなしだ。経営者関係なく、ただの開発者としてコードを書くという前提のお話。 開発者と経営者起業して 5 年が過ぎた。経営者としても 5 年、開発者としても 5 年。社員をし

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    ymtk0815 2018/06/11
  • 「俺はもっと年収高くていいはずだ」

    このおちあいさんの悩みは自分が社員のときに感じていたので、書いてみました。 自分の知見としては「自分の給与を自分で決められるようになった」タイミングでこの卑しい自尊心はなくなりました。 自分の場合、この卑しい自尊心は「結果を出しているにもかかわらず、給与が上がらない」と「自分が期待する評価を会社から得られていない」の2つが合わさって発生していたように思えます。 起業して自分の給与を自分で決められるようになってこの2つについて考える必要がなくなり、この卑しい自尊心はなくなりました。 自分の会社であれば結果を出したら自分の役員報酬はいかようにもできます。会社が利益を挙げられていれば高くし、利益が出ていなければ0円にすればいいだけです。何も悩む必要はありません。 ちなみに今はは自分の役員報酬は税理士に決められているくらい、興味がありません。 さらに期待する評価についても会社からの評価が社会からの

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    ymtk0815 2018/06/07
  • フルリモートワークを諦めた

    正社員のフルリモートワーク採用を目標としていたが諦めた。 現在、自社では週1出社それ以外は自宅からのリモートワーク社員がいる。一緒に働いて感じたことはフルリモートワークの場合はうまくやっていくことはかなり難しいだろうと感じたことだ。 自社では自社パッケージ製品を開発している。この開発には双方向のコミニュケーションがかなり必要になる。特に顔を突き合わせて話すというのがとても重要になる。さらに感覚的な話も多くなりがちだ。 実際、週1出社してる社員とはよく話をする。仕事の話、雑談。当に色々話をする。 特に自社は社員も少なく1社員が担う範囲も多く、意思疎通がとても重要になる。これが週1出社してもらうだけで、かなり違う。ギャーギャー面と向かって話ができるというのはとても重要だと感じたのだ。 フルリモートワークになると出社は月1回とかになるだろうか、大きめの企業であればうまくタスクが分担できたりして

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    ymtk0815 2018/05/21
  • 製品品質と評価制度

    時雨堂には自社製品の検証を専門に行う社員がいる。具体的な指示は特になく「自社製品の検証よろしく」しかお願いしていない。 朝会社に来てから夜帰るまで、特に何か言われることもない。負荷試験をしていたり、ロングラン試験をしかけたり、異常系の検証をしたり。つまり何をやってもいい。 成果報告も一切不要。コミットログをみて検証したり、ドキュメントを見て検証したり。ドキュメントはわかりにくい部分を修正。 ちなみに製品にバグを見つけた場合はパッチをチャットに貼ってくる。製品の修正は開発者がやれということらしい。 勘違いしてもらいたくないのが、担当している社員はコードはゴリゴリかけるし、AWSGCP といったクラウドも使える。さらには社内ネットワークを構築したり、自社サーバの運用などもできる。 コードが書けないから検証を専門にしているとかではない。検証で利用する WebSocket クライアントは 1

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    ymtk0815 2018/04/26
  • YouTube が WebRTC 配信に対応した

    Today we're making it easier to go live and interact with your community from your computer and phone. First, if you've… YouTube が WebRTC を利用した配信に対応した。つまり今まで YouTube で配信するには何かしらのツールが必要だったが、WebRTC を利用した配信機能を使うことでブラウザとウェブカメラだけあれば配信ができるようになる。 そう、つまり pixiv Sketch Live が実現したあの手軽な配信が YouTube でも可能になった。ただ、まだ画面共有に関してはまだできなさそうだ。 配信者はブラウザから配信して、あとは YouTube が HLS や MPEG-DASH に変換してくれるので、スケーラビリティを気にする必要はない。もちろん

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    ymtk0815 2018/03/22
  • 起業して 6 年目に突入した

    時雨堂という会社を作って 6 年が経った。資金 50 万円からスタートした会社だが、ありがたいことにまだ潰れていない。正社員は 4 名。 2015 年にリリースしたリアルタイムな音声や映像を配信するミドルウェアがちらほらと売れてきて社員の給与を賄えるところまではきた。また今は新しい自社製品としてシナリオを Lua で書ける負荷試験ツールを作っている。これはあまり売れそうにない。 自社製品自分が理想とする会社の経営方針が自社製品を前提とした考えなので、自社製品は売れなくても作っていくという方針。 売れるか売れないかは残念だけど運の要素がとても高い。今はリアルタイムな音声や映像を配信するミドルウェアである WebRTC SFU が売れているが、これも正直運の要素がとても高い。狙って出して売れたというわけではない。 狙って売れる製品を作るのは疲れる、作りたいものを作って売れるように頑張るほうが

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    ymtk0815 2018/03/09
  • リモートワークとの付き合い方

    A very smart man versus a very smart machine. Can an undisputed board game king conquer artificial intelligence? Watch… NetflixAlphaGo が話題になっているので Netflix を再契約して見てみた。とても良かった。 見ていて思ったのが DeepMind 社の社員たちが事ある毎にホワイトボードやメモ帳を持って議論をしていた。 もちろんこれはドキュメンタリーなので、全部が全部そうではないとおもうが、とにかく顔を合わせて、その場にいて議論をしているように見えた。 働く場所は同じ場所で、皆ヘッドフォンをして作業をしていたし、スタンディングデスクもあった。ただとにかく顔を合わせて話をしているのが印象的だった。 自分のリモートワークに対する考えちょと書き出してみる

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    ymtk0815 2018/01/22
  • 時雨堂 2017 年振り返り

    今年 1 年を振り返ってみた。時雨堂とはなんぞやという人は時雨堂コトハジメでも読んでみていただければ。 これは、スタートアップではない、台東区にある小さな IT 会社の振り返りです。 自社製品が売れ始めたリコー様の導入を皮切りに、スクウェアエニックス様、ソフトバンク様といった大手企業に導入されたり、pixiv 様やタイトー様のようなお絵かき配信やネットクレーンなどに採用されたりと、できすぎたくらい採用していただいた。他にも事例公開ができないお客様も含め、多くのお客様に採用していただいたのは当に感慨深い。 個人的にはフロンティアリンク様の開発担当者とお会い出来たことがとても嬉しかった。自社製品を社長が反対した中、ゴリ押しで採用してくれたとのことだった。当にありがたい。 製品を購入いただいた方はほぼウェブサイトを見てからの問い合わせで、評価版を 1 ヶ月触っていただいて採用していただいたこ

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    ymtk0815 2018/01/01
  • WebRTC を利用した配信の現実

    超低遅延、高画質な配信を実現するための選択肢の一つとして WebRTC があります。 ただ WebRTC はもともと少人数で双方向の配信を前提としているため、スケールしないというのが一般的な認識です。 せっかくなので WebRTC サーバを開発・販売している立場から WebRTC を利用した配信の現実がどの程度なのかを書いていこうと思います。 P2P モデルまずは WebRTC といえば P2P なので、WebRTC の P2P 利用についてお話する必要があります。 WebRTC の P2P 利用は、配信者が視聴者分の変換を行うという負担があることから、最大でも 10 名程度までしか配信できません。 さらに、何より配信者の PC 負荷がとても高くなるため、採用は趣味のページまででしょう。 ビジネスで P2P を配信に利用するのはとても現実的ではありません。 配信の場合は P2P で Web

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    ymtk0815 2017/11/30
  • 自社製品の売上で従業員の給与をまかなえるようになった

    目標としていた社員の給与をすべて自社製品の売上でまかなうというのが達成できた。ということで自社製品ほんとうに売れるまでの距離が長いという話をしたい。 前提資金調達は一切していない社外のお手伝いしてお金を稼ぐ資金調達している時点で、そのビジネスに注力できるのでこの話は関係ない。 よくある話そもそも資金調達していないので、完全に社外のお手伝いに依存することになる。社外のお手伝いはいつなくなるかわからない。 社員に給与は払わなければいけないので、役員は自分の給与以上に働く必要がある。忙しくなる。自社製品作ってる暇がなくなる。 結局社外のお手伝いがメインの会社になる。 ここまでがよくある話。 社外の手伝いが忙しい会社ほど自社製品を作りたいという話を良くしている。実際は何もしていない。 自社製品を作るのが難しい誰もが売れる製品を作れるわけではない。売れる製品は正直、運の要素がかなり高いと思っている。

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    ymtk0815 2017/07/16
  • カスタマイズをしない

    自分の会社ではパッケージ製品、つまりお客様の環境で動かして頂く製品を販売している。 そのため、カスタマイズを希望される事もある。今の機能では簡単に実現するのが難しいというのがほとんどの希望理由だ。 カスタマイズの定義は製品に対して+アルファの何らかの特別な対応を機能を追加することという事にしておく。 結論から言うと自分の会社では一切のカスタマイズを受けないというスタンスだ。カスタマイズはメリットよりデメリットの方が多いという考え方からだ。 カスタマイズのメリットまちがいなく売り上げを上げやすい事だろう。カスタマイズが必須な場合の顧客はカスタマイズを受け付けない製品を購入しない。 さらにカスタマイズ対応ということで、追加の開発費やサポート費を手にすることができる。これは前職で十分実感できた。 ただメリットはこれしか無い。 カスタマイズのデメリット一番大きいのはコードのフォークが発生してしまう

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    ymtk0815 2017/03/19
  • 少機能で高機能な製品を作る

    ついついやってしまいそうになるのが新しい機能の追加だが、そこは心を鬼にして当に必要な機能なのかを考えるべきだ。 多機能な製品は市場の幅を広げると思いがちだが、そんなに簡単に市場の幅は広がらないし、多機能にすればするほど価格を上げていく必要が出てくる。 高くて多機能な製品が必要なお客さんはほんの一握りだし、もともとの市場が小さい場合は、そんなお客さんはいない可能性がある。 一度追加した機能は外せない最初のうちに色々便利な機能を追加しようと躍起になりがちだがそれらの機能は一度でも積んだらそう簡単には外せなくなる。 外せないとりあえず付けた機能をメンテナンスしていくのはなかなかしんどい。その機能が邪魔で新しい機能をつけづらい、といった問題もでてくる。 多機能は製品の寿命を縮める場合がある機能を追加すればその分だけコードが増える。さらにテストも増える。依存関係も増える。 つまり、その製品のメンテ

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    ymtk0815 2017/03/19
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