聖ディンプナ (Dymphna, Dympna , 7世紀頃) あるいは聖ディンプナおとめ殉教者(せいディンプナおとめじゅんきょうしゃ)、聖ディンプナ童貞殉教者(せいディンプナどうていじゅんきょうしゃ)は、カトリック教会の聖人、殉教者である。 ディンプナに関しての歴史的資料はほぼ完全に残されておらず、通常、聖人伝は民間伝承であると考えられている[2]。 最も古いディンプナに関して崇敬を示す記録は13世紀中頃にカンブレーのサントーベル[注釈 1]教会の律修司祭であったギイ・デ・カンブレー(英語版)によるもので、『Vita』(と呼ばれる聖人伝)に記されている[3]。このギイによる聖人伝はそれまで口頭にで伝えられてきた伝承を記したものであった[3]。13世紀の記録には、殉教した司祭とディンプナが共に埋葬された地で多くのてんかん、精神病患者が癒されたことが説明されており、これにより心神喪失の守護聖