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  • 切込隊長BLOG(ブログ) - 『経済政策を歴史に学ぶ』(田中秀臣・著)

    『経済論戦の読み方』や『エコノミスト・ミシュラン』など、いろんな意味で物議を醸す著書を出すのが大好きな田中氏が、また何か書いている。 「歴史に学ぶ」といいつつ、一見、格差社会などホットな話題を前面に立てているように見える。が、そもそも経済政策は連続したものであり、単独の政権や特定の有力者(政治家や官僚を問わず)の政策方針だけに依拠しているものではない。その状況ごとに対処していこうとする試みをするほどに、日社会がさまざまな影響を受け変容していく以上、歴史文化の背景から経済を読み解かなければあまり正しい考察まで辿り着かない、ということになる。 格差社会にしても、いままでさまざまな経済学的立場から解説が加えられてきたが、概ね「格差といっても、結構昔から兆候ってあったよね」というあたりは一致している。さらに、小泉政権の構造改革と一口に言っても政権が転換しようと考えた経済状況を引き起こしたメ

  • 切込隊長BLOG(ブログ) - 朝鮮日報「北朝鮮のミサイル問題で韓国が仲間外れ、蚊帳の外」と報じる…

    2006年07月14日 17時21分 朝鮮日報「北朝鮮のミサイル問題で韓国が仲間外れ、蚊帳の外」と報じる… 朝鮮日報を見て、のけぞった。 http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/07/14/20060714000029.html いや、おたくの大統領は、いみじくも「韓国は極東地域のバランサー」を標榜してきたわけであって、別に蚊帳の外にしようと意識的に日米が画策してきたわけではないと思うのだが…。 ・韓国相談する → 北朝鮮に話が漏れるかもしれないし、北朝鮮は報復として「ソウルを火の海にする」なんてことをまた言うかもしれない ・韓国相談しない → 北朝鮮に漏れる心配はないが、韓国のメンツは潰れる。アメリカから信頼されていない証であるとして、嫌米勘定につながるかもしれない とりあえず、韓国の盧大統領からいまさら嫌われて

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    yob 2006/07/14
  • 切込隊長BLOG(ブログ) - ソフトバンク×ボーダフォンにのしかかるホークスの呪いの物語

    しばし東京を離れている間に「ソフトバンク×ボーダフォン」のイベントがあって、そのサマリーが回ってきたのと各所でまとめのようなエントリーが上がっていたので興味深く読んだ。ネタそのものは随分前から語られてきた、つまんない事態でしかない。手を挙げるの、某束に吸収される運命のドコモか大きな呼び物を狙っていたソフトバンクかしかなく、買収手法もそれしか方法ないんだもの。あれで泡喰ってるほうがおかしい。 http://sw.cocolog-nifty.com/et/2006/03/331et_3b70.html http://blog.japan.cnet.com/watanabe/archives/002733.html http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2006/04/sbvf_seminar2_1_c02e.html むしろこの手のシンポジウムの場合は「何

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    yob 2006/04/08
  • 切込隊長BLOG(ブログ) - JCBカードはどうなってしまったのか?

    弊社内で当該カードの利用者がいることもあって、静かなブームになっているようだが、正直何がJCBのなかで発生しているのか判然としかねるものを感じずにはいられない。 もちろん、商売である以上、顧客属性にマッチしたサービスを提供しようという試み自体を否定するつもりは毛頭ないが、曲がりなりにもナショナルブランドに近い、各顧客属性を統一したサービス名の元に業務を実施しているのだから、その影響についてそれなりに慎重に考えるべきであろう。 ところが、昨今はそれどころではないようである。 http://www.jcbcard.jp/maid/ 見た瞬間、違和感を通り越して、ある種の絶望感に覆われることを免れ得ない。別にそれが悪いというわけではない。ただただ「必死だな」と思う人もあるだろう。あるいは、表現として「腰を抜かす」とか「目が点になる」とかいったものが適切である場合も考えられる。 しかし、

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    yob 2006/04/08
  • 切込隊長BLOG(ブログ) - 返す返す小池百合子氏の危篤は痛い

    ポスト小泉が盛り上がらない一因は、構造が単純だからである。安倍氏対福田氏の一騎討ちで、麻生氏や谷垣氏の線はまずなさそうという話になれば、面白い見立ても出てこない。 ただ、サプライズとして小池百合子氏指名という説は根強くあった。いや、サプライズどころか、実は筋じゃないかと思われる節も無きにしも非ず。が、どうも抜き差しならない事態に追いやられているようである。一説には脳梗塞と言う。 今週発売の週刊新潮@人権蹂躙雑誌で、観測記事っぽく小池氏の病状について語られているようだ。少なくとも、現在公表されている肺炎で療養というのは表向きの話ではないのかと勘ぐられる事態になっている。 http://book.shinchosha.co.jp/shukanshincho/ ついてない。そういうしかない。特定アジアとの外交回復で絶望的な安倍氏や、逆に親中派と目され年齢的にも新味がない、全国区の選挙で

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    yob 2006/04/07
  • 切込隊長BLOG(ブログ) - なんか「ウェブ進化論」の書評を「論座」に寄稿した件について

    赤坂の書店で立ち読みした「ウェブ進化論」の書評を頼まれるという椿事に遭遇して、何と言うか「これはひょっとしてベタ褒めではなく批判しろという人選なのか?」と好意的に解釈した挙句、決算時期に巻き込まれて締め切りに遅れて入稿してしまうというアクシデントに見舞われつつ書き上げてみた。 http://www.mochioumeda.com/ 好意的に読むのであればこちらを。お腹いっぱいになれます。 http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2006/02/google_innov2_d30a.html 書は文句なしに面白いです。この世界に興味があるなら。で、興味と知識を兼ね備えている人であれば、梅田氏が意図的に書かなかったであろう、いくつかのことに思い当たるわけで。 代表的なもの)Googleの価値観はGoogleでしか実現できんね。 副次的なもの)今回のパー

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    yob 2006/03/30
  • 切込隊長BLOG(ブログ) - 少子化問題の解決のためにはヤンキー文化の保護育成が必要

    久しぶりに凄い寝たので持論など。 正月になるとをのどにつまらせる老人の話題が毎年出るが、これとタバコ増税に並んでよくネタに上がるのが少子化問題である。イメージとして、年末や選挙後には必ず声高に叫ぶ人が増える感じがするが、今回は猪口大臣が旗振り役になっていることもあって、非常にどぎつい印象もないでもない。 で、人口がピークに達したという報道のあとでこんな話も出てきた。一口に”人口減少時代”というけれども、子どもを産まない選択というのはその人個人だけが生きていくうえではたいへん合理的である。 http://www.asahi.com/life/update/1231/004.html 単に異性間の性交渉の結果が出産であると言うに留まらない。性交渉における利得を考えた場合、それに付随する損失も併せて考えなければならない。性の渇望があったとしても、それを抑え、克服し、別の方向へ昇華させる

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    yob 2006/01/03
  • 切込隊長BLOG(ブログ) - 石油って、枯渇すんの?

    毎日新聞でこんな記事が出てて面白かった。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051104-00000059-mai-soci 「有機説」と「無機説」とに分かれてて有機説有利という話はちょくちょく聞いていたが、こうやってまとめられるとうーん、って感じ。良く分かんない。いや、記事の意味が分からないんじゃなくて、素人考えで理詰めにしてみると何かおかしくね。 有機説だと「プランクトンなどの死がいが地中にたまり、数百万年から数億年かけて地熱と圧力を受け」ることになるが、例えば産油地の中東やカスピ海周辺。あのあたりって、海だったっけ。地球の大陸が一個だったころからずっと陸地だったような。陸地にプランクトンがいんの? で、圧力を受け、といって、UAEだのサウジアラビアの産油地域って、数十メートル掘るとわんさか原油が湧く地域のはずだ。砂かぶってるだけじゃん。い

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    yob 2005/11/05
  • 切込隊長BLOG(ブログ) - 〇五年衆院選挙を総括する(ボツ原稿)

    某媒体が「何か書け」というので仕方なく納品した原稿が、「事実関係や論旨はいいんだけど表現が気に入らない」とかいう理由でボツになったのでそのまま転載。原稿料くれるらしいけど公表していいそうなので第一稿のまま転載してしまうという暴挙に乾杯。誤字脱字指摘無用。 ○ 小泉自民党のポピュリズム批判 今回の総選挙における自民党大勝、それによる小泉自民党に対する上記のようなポピュリズム批判は、大概において質が外れていると言わざるを得ない。別表の通り今回の自民党得票率は50%をようやく超えたに過ぎず、それによって獲得した議席が得票数よりかなり多いからと言って、それは小泉自民党に帰すべきものとはいえない。単に小選挙区制の導入によって大政党有利の選挙方式というルールに問題があるのであって、別段小泉首相が権力を行使して少ない得票で多くの議席を確保しようとしたわけではない。小泉自民党のポピュリズム批判そのも

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    yob 2005/10/10
  • 切込隊長BLOG(ブログ) - 「各論全員否定」の社会学

    マルチン・ニーメラー牧師曰く、 『ナチスが共産主義者を弾圧した時、私は不安に駆られたが、自分は共産主義者でなかったので、何の行動も起こさなかった。後日、ナチスは社会主義者を弾圧した。私はさらに不安を感じたが、自分は社会主義者ではないので、何の抗議もしなかった。それからナチスは学生、新聞、ユダヤ人と 次々に弾圧の輪を広げていき、その度に私の不安は増したが それでも私は行動しなかった。 ある日、ついにナチスは教会を弾圧してきた。そして私は牧師だった。だから行動に立ち上がったが、その時はすべてがあまりにも遅かった』 先日、毎日新聞から「希望格差社会ってどうよ」というお題が来たとき、真っ先に思い浮かんだ台詞である。いまの社会を眺めるたび、マーケティングが発達し個人が組織や家庭から切り離されていく過程で起きている諸現象をこれほどうまく言い表している言葉はないんじゃないかと思うわけだ。「構造改革

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    yob 2005/04/10
  • 切込隊長BLOG(ブログ) - 情報の三層化

    かねがね「情報化社会は産業革命に匹敵する重大な変換期」という議論に眉唾感を感じてしまうわけだが、最近出入りしている先で、よく「インターネットの発達によって情報入手の格差がなくなり云々」という話を聞かされる。 当だろうか。 ちょうど類似の議論をR30さんとこでやっていたので、そちらを先に読んでもらって、そこから以下を見てもらいたい。 インターネットが喰っている市場、それは公開情報をもたらす業界の売上だ。端的に言えば、雑誌メディアや新聞といったディレイタイムが存在せざるを得ない業界のものが多い気はする。日売りの新聞はネット前はもっとも即時性の高いメディアとして存在していたが、インターネットの発達によって、しかも新聞社サイトが無料で速報記事を掲載するようになって、新聞というパッケージはそれ単体では売上をネットで上げることがむつかしくなった。ネットならではの新しい付加価値を、と模索しように

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    yob 2005/04/04
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