京都産業大学(京都市北区)の寺崎友芳教授(52)=都市経済学=が、京都新聞社のインタビューに応じ、敦賀駅(福井県敦賀市)から同県小浜市、京都市を経て新大阪へつなぐ北陸新幹線小浜ルートについて、事業費や工期が従来想定を大幅に上回る見通しが示されたのを受け、「驚いた。(投資効果を費用で割った)費用便益比が(着工条件の)1を…
今年7月以降、京都府や滋賀県などの鉄道で、線路の枕木から発火して煙が上がり、電車の運行に影響が出るケースが相次いだ。JR西日本などは「原因は特定できていない」とするが、
京都を縦断する北陸新幹線「小浜ルート」の延伸計画は、前提が大きく崩れた。このまま押し決めれば、京都の自然や財政に多大な負荷をかけ、地域に深刻な亀裂が生じかねない。 立ち止まって再考することを改めて強く求めたい。 国土交通省は、延伸事業費の新試算と、京都の新駅や路線図を与党の整備委員会に示した。 概算事業費は8年前の当初試算から2倍以上に膨張して最大5・3兆円に、工期も15年から最長28年に伸びた。 近年、こうした国交省の試算は着工後の上振れが常態化しており、今想定も最低限のラインとみた方がよいのではないか。 急激に進む人口減少に加え、国債利払い増など金融・財政上のリスク、世界的な物価高、車の自動運転といった交通技術の革新など、新たな工期とされた約30年間でも日本社会の姿は大きく変わるだろう。 リニア中央新幹線の品川―大阪間全線開業との兼ね合いも考慮したい。政府は先の骨太方針で「最短2037
22日午前6時5分ごろ、京都市右京区の阪急西京極駅で、女性が大阪梅田行き準特急電車にはねられ、死亡した。乗客約440人にけがはなかった。右京署が身元を調べている。
湖西線を襲う過疎化の波、さらに北陸新幹線の登場で揺らぐ存在価値 識者「採算性だけでなく…」 とき・ひと つないで JR湖西線開通50周年㊦ 2024年7月20日 5:33
日本維新の会の馬場伸幸代表と教育無償化を実現する会の前原誠司代表(衆院京都2区)は18日、国会内で記者会見し、京都府内を通る北陸新幹線敦賀―新大阪間の延伸ルートについて「米原ルートにすべき。総工費がむちゃくちゃ増えて国民が納得できるのか」と、政府与党に変更を求めた。前原代表は建設残土や京都の地下水の問題、京都駅での大深度工事が難工事になることを挙げ、政府与党が現行の小浜ルートを推進する中、次期衆院選や参院選での争点とする考えを示した。 午後に国土交通省鉄道局に提出する提言書は、両党の議員団として「先が見通せない小浜ルートを撤回し、費用便益比の優位性で米原ルートに改めることが現実的かつ合理的」「地元選出議員のみで構成された与党PTにおいて密室・非公開でルートを決める対応からは『全体最適』の帰結は望めず、他地域の国民世論からも支持されない。ルート決定には、法的根拠がないうえ判断を誤っても責任を
任期満了に伴う京都市長選は4日投開票され、無所属新人で自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦する元内閣官房副長官の松井孝治氏(63)が、共産党が支援する弁護士の福山和人氏(62)ら新人4人を破り、初当選した。 政党や団体の分厚い支援を受け、現職の門川大作氏(73)の退任に伴う16年ぶりの新人対決を制した。 日本維新の会などが告示直前に政治資金パーティーを巡る問題を理由に元市議村山祥栄氏(45)の推薦を取り消し、主要政党レベルでは1993年選挙から9回連続の「非共産対共産」の構図となった。 松井氏は第2子以降の保育料無償化や市バス・地下鉄の「市民優先価格」創設などの公約を掲げ、通商産業省(現・経済産業省)官僚などを務めた経験から「実現には国や府とのパイプが必要」と訴えた。 松井氏は京都市出身で東京大卒。2001年から民主党参院議員を2期12年務め、現在は慶応大教授。 市長選には元自民京
秋の観光シーズンに入り、オーバーツーリズムによるバス混雑に悩む京都市民から「市民専用の市バスを走らせて」との不満が強くなっている。また、市バスの経営難で運賃値上げが検討される中、「観光客だけ値上げすればいいのでは」との意見も出ている。政府は10月、オーバーツーリズム対策のため現行法令の一部緩和を打ち出したが、果たして市民の要望は実現可能なのか。 10月31日正午すぎに京都駅バスターミナルを訪れると、平日というのに清水寺方面に向かう乗り場は30メートル以上の列ができていた。東山区に住む男性(78)は「週末は外出しないようにしているが、平日でもこんな状態。観光客と市民用のバスを分けられないものか」と嘆いていた。 「市民しか乗れないバスを」といった声は市交通局にも複数寄せられている。「経営改善には観光客から
京都市営地下鉄と近鉄が並走、竹田ー京都間 なぜ運賃に差? 統一できない? 2023年9月25日 6:00
大津市の自宅で生後2カ月の息子にかみついてけがを負わせたとして滋賀県警に逮捕されたが、後に別人の歯型を証拠にした誤認逮捕だったことが判明した母親(24)が、県と国に計約300万円の損害賠償を求めた訴訟の第2回口頭弁論が9月22日、大津地裁(池田聡介裁判長)で開かれた。母親が出廷し、県警の取り調べ段階でいったん自白したことについて「警察官に強要された」と訴えた。 母親は2019年10月、乳児の腕の傷痕と母親の歯型が一致したとする鑑定結果などを基に傷害容疑で逮捕された。大津地裁での公判中、県警が別人の歯型と取り違えていたことが判明。大津地検は20年9月に起訴を取り消し、当時の県警本部長は誤認逮捕を認めて県議会で謝罪した。 母親は21年4月、県と国を相手に提訴した。裁判で母親は、逮捕前の任意の取り調べで否認から自白に転じた点について、大津署の巡査部長(当時、現警部補)から「歯型を提供して何もばれ
京都市の門川大作市長は14日、定例会見を開き、市バスの混雑緩和対策やマイナンバーカード問題、リニア中央新幹線の京都誘致について言及した。一問一答は次の通り。 【市バス・地下鉄の経営状況、観光客と市民の運賃の在り方】 (記者 地下鉄とバスの昨年度の収支状況が公表された。受け止めは) 門川市長 コロナ前に戻ったという声も聞くが、経営はまだまだ厳しい。地下鉄は国の画期的な支援制度もあり値上げを回避するが、バスは国の支援が限定的だ。経費の削減に取り組んでいるが、燃料費が2割上がり、路線の半分は民間委託しているが、
雪が残る3月上旬の京都府南丹市美山町。「日本の原風景」と称されるかやぶき屋根の集落で、外国人観光客がカメラを向けていた。地元で保存活動に取り組む中野忠樹さん(69)は風景を見守りながら、不安を隠さない。「この景観を守り続けることができるのか」 北陸新幹線の延伸計画が地域を揺るがしている。敦賀駅(福井県)-小浜市(同)-京都駅(京都市下京区)-松井山手周辺(京田辺市)を経て新大阪駅につなぐ現行ルート案が決定されたのは2017年。しかし、長大なトンネルや京都駅地下に駅を作る想定に、自然破壊や地下水への影響、残土処分に懸念の声が強まった。ルートに想定される美山町の一部地域が環境影響評価(アセスメント)受け入れを拒否して23年度当初の工事着手は見送られたが、与党府議の中にも「現行ルートは京都にメリットが少ない」との声がある。 そこで昨年末に浮上したのが、
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