富士通の2017年3月期通期業績は減収増益だった。売上高は前年同期比4.8%減の4兆5096億円、営業利益は同6.8%増の1288億円だ。 減収要因も増収要因も為替影響が大きい。海外事業の円建て業績が為替変動で落ち込んだが、PCやスマートフォン事業を中心にハードウエアの調達コストが下がって増益となった。 システムの受託開発を中心とするシステムインテグレーション(SI)事業からクラウドなどのサービス型へ事業内容を変えるための投資「ビジネスモデル変革費用」は447億円だった。 塚野英博取締役執行役員副社長CFO(最高財務責任者)は「(ビジネスモデル変革費用への)投資により3桁(100億円以上)の増益効果が出ている」と話した。