2018年の滋賀県内の交通事故死者数が39人にとどまり、1950年以来、68年ぶりに40人を下回ったことが4日、県警への取材で分かった。統計が残る48年以降で4番目に少なく、自動車が一般に普及していない終戦直後並みの水準で、県警は交通安全意識の向上などが理由とみている。 飲酒運転が原因の死亡事故は、統計を取り始めた64年以降で初めてゼロになった。 県警によると、交通事故死者数は50年に37人だったが、自動車の普及とともに増加し、69年に最多の255人を記録した。以降は減少傾向が続いていた。 県警は、長期的な死者数減少の理由として、交通安全意識の向上▽自動車の安全技術の開発▽道路改良などハード面の整備▽事故分析の高度化による事故多発地点での集中的な対策-などが考えられる、としている。 2017年の55人から大幅に減ったのは、二輪車の死亡事故が12件から1件に、出会い頭の死亡事故が9件から1件