NECが2020年度までの新たな中期経営計画を発表した。長らく厳しい経営状況が続く同社だが、果たして成長軌道に回帰することができるか。 2020年度までの新たな中期経営計画を発表 「NECが国内3000人削減」――。先週、新聞やネットメディアが伝えたNECの新中期経営計画(新中計)のニュースにはこんな見出しが踊った。同社が1月30日に発表した2020年度(2021年3月期)までの新中計で、収益構造改革の一環として、間接部門やハードウェア事業領域を対象に国内で3000人を削減することを明らかにしたからだ。 長らく厳しい経営状況が続く同社だが、今回の新中計で、果たして成長軌道に回帰することができるか。筆者なりに考察してみたい。 まずは新中計の概要を紹介しておこう。発表会見で説明に立ったNECの新野隆社長によると、経営方針として「収益構造の改革」「成長の実現」「実行力の改革」の3つを掲げた。(図