このモデルは、メッセージを必要とするサブスクライバ(購読者)を事前にリストに登録しておくと、メッセージ・バスに対してパブリッシュ(発行)されたメッセージが、そのサブスクライバへ届くという仕組みである。 このパブリッシュ/サブスクライブ・モデルを利用することで、メッセージの送り先が変更された場合や、新しいアプリケーションが追加された場合でも既存の実装を変更することなく、リストの登録情報を変更するだけで対処でき、メッセージ・バスの柔軟性を確保することができる。 ■メッセージの送受信や処理状況を管理するためのトレーサビリティ メッセージ・バスでは、メッセージの送受信だけでなく、どのメッセージがどのアプリケーションへ送信・受信され、メッセージが処理されたかを視覚的に判断できるメッセージのトレーサビリティ確保が重要になる。特に、非同期でのメッセージ送受信となるので、どのメッセージが処理されている途中