顧客(発注者)から依頼された仕事を複数の企業が共同で受けること。仕事を受けたそれぞれの企業は作業を分担して進め、最終的に成果物をまとめて発注者に納入する。主に情報サービス業や建築業、製造業の中小企業が採用している。 情報サービス業における共同受注は、中小規模のソフトハウスが集まってシステム開発案件を共同で受けるケースが多い。共同受注により、1社ではこなすのが困難な大規模案件を受注できるのがメリット。下請け業務からの脱却につながると期待する声もある。共同受注の形をとれば、中小の企業でもユーザーから直に仕事を受注できるからだ。 共同受注をするには、発注者に対する共通の“窓口”を用意する必要がある。窓口の実現方法には大きく2種類ある。一つ目は、ソフトハウスで構成する協同組合のような団体に共同受注の窓口を任せること。もう一つは、複数の企業が出資して共同受注の窓口となるジョイント・ベンチャーを立ち上