B.1.1.7 あるいはVOC202012/01と名付けられたSARS-CoV-2ウイルスの変異体が英国で発見され、Public Health England (PHE)は、“Variant of Concern; VOC(憂慮すべき変異体)”と発表しました。ボリス・ジョンソン首相が、感染力が70%強くなっていると会見で強調し、新型コロナウイルスの新たな感染の増加の原因である可能性が示唆され、1月5日に全国的なロックダウンに至ったことから一躍世界中で新たな脅威となりました。レプリントリポジトリに公表されている論文によると、この変異体は、感染力は強いが、重症度の程度は従来のウイルスと同程度であるということです。 RNAウイルスであるSARS-CoV-2は、変異が高頻度で起こり、そのゲノムは変化し続けています。変異体の発生に伴い、感染性、重症化、薬やワクチンの開発などへの影響が問題となります。
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