ナスはあまりに環境のいいところで育てると 実をつけなくなってしまうんです。 それを「ボケナス」といいます。 ですから、坊ちゃん(嬢ちゃん)育ちで何にもできないでいる、 そんな人をたとえてボケナスと呼ぶようになったんです。 それから転用されて、広くとぼけた人をさすようになりました。 植物にとって実をつけるのは子孫を残すための手段です。 ですから環境がよくて自分が死なないとなればあせって実をつける必要はないんですね。 #カボチャなんかの瓜科植物もこんな性質があって、 ツルばかり伸ばして実のならないカボチャを例えて「ツルボケ」なんて呼びます。 悪口で言うツルボケのツルは蔓であって、禿げ頭のツルではないんですね。