4月1日、英ロンドン。20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)の開催を翌日に控えた首都は、異様な空気に包まれていた。 「金融バカの日(Financial Fools' Day)」 「4月バカ(April Fools' Day)の日」をもじって、そう名づけられたこの日、金融街「シティー」には、銀行救済に反対する人々が集結し、デモを繰り広げていた。英銀行大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの店舗は暴徒に襲われ、窓ガラスが粉々に砕け、コンピューターや家具などが外に放り投げられた。 その衝撃的な映像が、世界に流れた直後のことだった。為すすべなく傍観していた警察が、一転して反撃に転じた。そして、「デモ対警察」5時間闘争は、悲劇的な幕切れを迎えることになる。 日本では報じられていない、金融サミット・デモの内側をリポートする なごやかな雰囲気が一転、警官隊がパニックを呼ぶ 午後3時30分、
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