営業は終わった。いつまでこんな仕事にしがみついているのか。 営業という言葉にまとわりつく匂いは前時代的で腐臭さえ漂っている。強引なアポ取りと売り込み、天高く積まれる予算の重圧、駆け引きと価格交渉そして結果としての値引き、気むずかしいお客様への根回しと説得、他社製品の批判と自社製品の美化、予算達成ができないことを仕方がないと思わせる言い訳づくりなどに気力や体力を消耗している。これが営業の仕事だというのなら、とっととやめてしまった方が人生は楽になる。 このような輩と関わることは、お客様にとっても時間の無駄以外の何ものでもない。いやむしろ、買わなくてもいい時代遅れで陳腐なものを買わされる被害者にしているかもしれない。 残念なことに、営業である当事者本人が、この現実への自覚がない。営業とはかくあるべしとの刷り込みから抜け出すことができず、それがお客様のため、あるいは会社のためと思い込んでいる。自分