昨年2月のニュージーランド地震で、日本人28人が死亡したカンタベリーテレビ(CTV)ビルの倒壊原因を調べる独立調査機関「王立委員会」の公聴会に23日、地震被害分析に精通した土木工学の専門家が出席した。専門家は、2010年に起きたマグニチュード(M)7クラスの地震で被害を受けた後、地元当局はビルを立ち入り禁止にすべきだったと主張した。地元メディアが伝えた。 専門家は、CTVビルの設計を担当した業者側の依頼で証言。10年の地震後、ビルの安全が証明されるまでは、何らかの問題があるとの前提で対処すべきだったとの考えを示し、引き続き立ち入りを認めた地元当局などの対応を批判した。(共同)