北朝鮮に拉致された被害者のうち、5人が帰国して10年がたちました。 その1人、蓮池薫さんがNHKのインタビューに応じ、これまで語ってこなかった帰国までの経緯や拉致問題解決への思いを明かしました。 蓮池薫さんの今 蓮池薫さんは、昭和53年、大学生のときに新潟県柏崎市の海岸から北朝鮮に拉致されました。 帰国後、大学に復学し、4年前に卒業。現在は地元の新潟産業大学でハングルの講師をしながら翻訳も手がけています。 今週、北朝鮮での生活をつづった手記を出版することになっています。 隠される被害者の存在 蓮池さんは今回のインタビューで、24年間にわたる北朝鮮での暮らしの一部を明らかにしました。 市民とは隔離された「招待所」と呼ばれる施設で暮らし、厳しい監視の下、言動も常にチェックされていたということで、思ったことを表情に出すことさえできませんでした。 北朝鮮当局の指示で日本の新聞を翻訳してい