山梨県内で2003年にあった強姦(ごうかん)致傷容疑事件で、県警が50代の男の逮捕状に、個人情報が漏れないよう被害者の氏名などを記載しなかったことが捜査関係者への取材でわかった。23日にも逮捕する方針。 昨年11月の神奈川県逗子市のストーカー殺人事件では、警察官が容疑者に対し、被害者の結婚後の名字や転居先の部屋番号まで読み上げたため、容疑者が被害者の住所を知った可能性があると指摘されていた。このため警察庁は、逮捕状の請求時に被害者の現住所などが特定されないように工夫をするよう全国の警察に指示していた。 兵庫県警は昨年末、ストーカー規制法違反の容疑者に被害者の女性の名前が知られないように、被害者の名前を伏せて逮捕状を請求し、裁判所に認められたと発表している。 山梨県の事件では、男は女性宅で女性を乱暴し、けがを負わせた疑いがある。男は別の強姦事件などで実刑判決を受け、服役しているという。