今年の第68回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で『岸辺の旅』が上映され、注目を集めている黒沢清監督だが、現在フランスで制作中の 『La Femme de la plaque argentique』(『銀板の女』)をLibération(リベラシオン誌)のジュリア ン・ゲステール氏が撮影風景をルポルタージュしているので、その内容に触れていきたいと思う。(*1)黒沢監督は日本の映画監督として、フランスの現場でどのように演出を行っていたのか。そして周りのフランス人スタッフはそれをどう受け止めていたのか。 『銀板の女』はダゲレオタイプ(銀板写真)に強迫観念を抱いている、未亡人の写真家の娘と若い青年アシスタントとの愛と死を巡る物語らしく、フランスと日本の共同制作作品で予算見積額は350万ユーロ(約4億7千万円)となっている。キャスティングにはタハール・ラヒム(ロウ・イエの『パリ、ただよう花』)、オ
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