アフガニスタンから日本人らを退避させるため、政府は23日、自衛隊機の派遣に踏み切った。現地の空港は「安全」と説明するものの、混乱が続くなかで危険性を完全に排除するのは難しい状況だ。退避を望む関係者が空港までたどりつけるのか、乗せる人をどう線引きするのか懸案は多い。 23日午後6時24分。航空自衛隊入間基地をC2輸送機が飛び立った。岸信夫防衛相の派遣命令から、わずか約6時間後だった。 政府内は当初、民間機による輸送や、英軍機に同乗して国外に出た日本人大使館員12人のように他国に頼ることも視野に入れていた。だが、民間機は安全面から飛べる見通しが立たず、他国頼みでは後回しになる恐れもあり、いずれも見送った。代わって浮上したのが、自衛隊法84条の4の「在外邦人等の輸送」による自衛隊機派遣だった。 G7控え「日本だけ何もしなくていいのか」 イスラム主義勢力タリバンの…