パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の1期目の4年間は、新型コロナウイルス禍の歴史的試練から米経済を救う取り組みに特徴付けられる。議長の2期目とレガシーは、経済を過熱から救うことができるかどうかに左右されるだろう。 25、26両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合に臨むパウエル議長ら金融当局者は、労働市場の回復を失速させることなく、過去数十年ぶりの物価高をどのように沈静化させるかという難題に対処している。経済のソフトランディング(軟着陸)に向けたこの挑戦に伴う失敗のリスクは大きい。物価抑制に性急に動けば新たなリセッション(景気後退)を招く一方、動きが遅過ぎれば高インフレの定着につながる。
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