今回のシリーズは麻疹(はしか)の話. 修士課程で氷の研究をしたあと,博士課程のはじめくらいに,伝染病のシミュレーションを格子の上で走らせて遊んでいたことがある.和文論文をひとつ書いたのだが,いま読むと何をやっているのかよくわからない内容なので,引用するのはやめておく.セル・オートマトンとかepidemic processとかが流行っていたころで,「物理」のセンスとそうでないものの間でなにか模索していたのだと思う. それから10年以上たって,自分が成人麻疹に罹ってしまい,危ないところだった.2015年で国内由来のはしかは3年連続でゼロになり「排除宣言」がされた由で,輸入される麻疹はあるにしても,発症数は激減している.いまや成人麻疹は貴重な体験かもしれないので,最後の回はその話を書くことにしよう. (1+2),3【改訂版】,(4+5)の全3回にまとめ直しました. 振動したり絶滅したり 伝染病の
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