未来を描いたSFは、しばしばその中での描写が現実を的確に予想し、人々を驚かせます…その一方で、実際に劇中の年代が来た時既に廃れたり変わったりしている「描かれた時代の風俗や常識」が未来にのこっています(笑)。 それもまた未来SFの魅力だと思いますが、実際に1980年代末に、90年代末の近未来東京を想像で描く「機動警察パトレイバー」を執筆したゆうきまさみ氏が、その話題について経験なども交えて語り、他のクリエイターも含めてさまざまな反響がありました。そのまとめです
■あらすじ『西暦2021年。ジョニー・モネック(キアヌ・リーブス)は脳に移植したシリコン・チップに情報を記憶し運搬する、“記憶屋”である。ある日彼は“極秘情報”を北京からアメリカまで運ぶ仕事を引き受ける。だが、インプットした情報があまりにも大容量だった為、「24時間以内にアウトプットしなければ命が危ない」という大変な事態に陥ってしまった。しかも日本のヤクザが極秘情報を狙ってジョニーの追撃を開始したのだ!果たして彼はこのピンチを脱出し、無事にデータを取り出す事が出来るのか!?』 『JM』の原作はウィリアム・ギブソンの「記憶屋ジョニー」である。ギブソンといえば、「ニューロマンサー」などで多数のSFに関する賞を獲得し、サイバーパンク界のカリスマとして世界中にその名を轟かせた超人気SF作家だ。 本作は、そんなギブソンが自ら脚本を手掛けた大作SF映画であり、“脳に直接コードを接続してデータをダウンロ
漫画家・イラストレーラーの水玉螢之丞さんが12月13日、入院先の病院で亡くなったことが分かりました。本人のTwitterアカウントで、螢之丞さんの夫が報告しています。 雑誌「SFマガジン」や「週刊ファミ通」などで多数のコラム・イラストコラムを執筆。独特のポップなイラストで知られ、ゲーム「火星物語」のキャラクターデザインや、小説「まおゆう魔王勇者」シリーズのキャラクター原案なども担当していました。また、ガレージキットの祭典「ワンダーフェスティバル」の公式マスコットキャラクターである「ワンダちゃん&リセットちゃん」のイラストレーターとしても有名(2014年冬からは漫画家のあずまきよひこさんが引き継いでいます)。 螢之丞さんのTwitterによると、本人の希望により葬儀は親族のみにて執り行ったとのこと。 幅広い分野でその才能を発揮していた螢之丞さん。突然の訃報に、さまざまな方面から驚きや悲しみの
『男の魂に火をつけろ!』さんのブログで毎年開催されている年末恒例のランキング企画「好きな映画ベストテン」ですが、今年のテーマは「SF映画」に決まったようです。 ・「男の魂に火をつけろ!〜SF映画ベストテン〜」 この企画は映画ファンの間で人気が高く、当ブログも数年前から参加させていただいております。 さて今年はSF映画ですか〜。去年のホラー映画は観ている本数が少なくて選考に苦労しましたが、今年は大丈夫そう。なんせ僕はSF映画大好きだから!「好きなSF映画は?」と聞かれてすぐに思い浮かぶのは、『スター・ウォーズ』、『ブレードランナー』、『2001年宇宙の旅』、『マトリックス』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など、これだけでもうベスト5が埋まってしまう有様。後は、『エイリアン』とか『未知との遭遇』とか『ターミネーター』とか名作・傑作を適当に挙げていけば、ベストテンなんてすぐに決まっちゃうよ!
ジョルジュ・メリエスが映画のなかで、特殊撮影によって人類を月に送り出してから、現在まで続くSF映画の系譜のなかで、『インターステラー』は劇映画として、学術的な視点から、宇宙の神秘に最も深く踏み込んだ作品ではないか。 こういうことを言うと、「映画なんかよりもSF小説の方がはるかにすごいし深いところまでやっているぞ」という人も出てくるかもしれない。だがそれは、小説と映画との制作方法の違いから、仕方のないことだと感じる。 映像作品は、描くものを視覚化しなければならず、読者に文章で長く状況や科学的な理論を説明することもできない。なので、複雑な状況を描き、科学的な考証が高いレベルに達するSF映画が稀少になってしまうというのは必然といえる。 実際には、近年のSF映画を引っ張ってきたのは、宇宙物理の学術知識というよりは、SF小説の存在であったといえるだろう。 そのなかで、オリジナル脚本の『インターステラ
『インターステラー』にウラシマ効果が出てきたことから、ウラシマ効果を扱った作品として、『ほしのこえ』がよく出てきますが、『ほしのこえ』で描かれているのは、通信の速度が光速を超えないために起きるメールの遅延のみであって、ミカコとノボルは年齢差があるように見えるのは演出によるものです。ミカコとノボルの年齢はずれていません。 ただし、漫画版とノベライズ版ではウラシマ効果が出てきます。 ※注意! 『インターステラー』のネタバレを含みます
By Leo Reynolds 人間と他の動物を決定的に分けるのは、高度に発達した人間の脳がもたらす高い知性です。ある研究チームではそんな人間の脳細胞をマウスに移植して定着させ、「半人間脳」状態のマウスを作り出すことに成功しました。 The smart mouse with the half-human brain - health - 01 December 2014 - New Scientist http://www.newscientist.com/article/dn26639-the-smart-mouse-with-the-halfhuman-brain.html この実験を行ったのは、アメリカ・ロチェスター大学メディカル・センターのSteven A. Goldman博士の研究チーム。博士は臓器提供を受けた人間の胎児から取り出した未成熟のグリア細胞を子どものマウスの脳細胞に移
浅田 彰(あさだ・あきら) 1957年、神戸市生まれ。 京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長。 同大で芸術哲学を講ずる一方、政治、経済、社会、また文学、映画、演劇、舞踊、音楽、美術、建築など、芸術諸分野においても多角的・多面的な批評活動を展開する。 著書に『構造と力』(勁草書房)、『逃走論』『ヘルメスの音楽』(以上、筑摩書房)、『映画の世紀末』(新潮社)、対談集に『「歴史の終わり」を超えて』(中公文庫)、『20世紀文化の臨界』(青土社)などがある。 最新のエントリー 19.05.01 昭和の終わり、平成の終わり 19.03.29 原美術館のドリス・ファン・ノーテン 19.03.07 マックイーンとマルジェラ――ファッション・ビジネスの大波の中で 18.12.07 映画のラスト・エンペラー――ベルナルド・ベルトルッチ追悼 18.11.03 トランプから/トランプへ(5)マクロンとトラン
インターステラーはとてもドメスティックな映画だと思います。 外宇宙の冒険を描いた169分の顛末に至るまで、わたしの精神は地上から一ミリたりとも離れることがありませんでした。 Twitterの感想の方ではついつい「これはSFじゃない」などと書いてしまったのですが、これはまぁ、半世紀前から変わらぬ SF原理主義ブタ野郎の偏狭な妄言だと思っていただいて構いません。 ですが、そもそもクリストファー・ノーランは宇宙に興味がない、というのは外していないと思います。 ノーランという人はとても奇妙な監督です。CG嫌いの現物主義。ではリアリズムの人なのかと云えばそんなことはない。 彼が描くのはいつも寓話です。あっけらかんと明け透けに描かれる「現物」がいつも観客の判断を狂わせがちですが、 ノーランの描くものはいつも照度の高い、現実「っぽい」絵面で描かれた寓意をたっぷり含んだ御伽噺のような気がします。 インター
lifememo.jp 2021 Copyright. All Rights Reserved. The Sponsored Listings displayed above are served automatically by a third party. Neither the service provider nor the domain owner maintain any relationship with the advertisers. In case of trademark issues please contact the domain owner directly (contact information can be found in whois). Privacy Policy
インターステラー INTERSTELLAR 2014(2014)/アメリカ 監督/クリストファー・ノーラン 製作総指揮/キップ・ソーン/他 脚本/クリストファー・ノーラン/ジョナサン・ノーラン 音楽/ハンス・ジマー 出演/マシュー・マコノヒー/アン・ハサウェイ/ジェシカ・チャステイン/エレン・バースティン/マイケル・ケイン/他 声の出演/ビル・アーウィン 必ず、帰ってくる。 それは宇宙を超えた父娘の約束――。 大変楽しかった。 169分という長尺に若干のビビリ、具体的に言うとお尻の心配を隠し切れずにいたのだけれど、もいざ観てみると、理論物理学者キップ・ソーンが監修したとかいう売り文句の数式だとかノーラン一流のインテリゲンチャ趣味こそ私めら人間未満のエテモンキーの鼻につきますものの、お話自体は風癲の寝言というか古典マニヤのレコンキスタ願望と申しますか『SF珍遊記 -マコノヒーとゆかいな
It takes a few rounds to get into the rhythm of Kingdom Builder, but it’s a must-own if you enjoy tabletop strategy games. Every game features a new board, new kingdom building rules, and new victory conditions that are unique to each player, so it’s unlikely to feel stale like, say, Catan can start to after awhile.…
叩かれノーランちゃん 夏頃、ブートレグ編集長の侍さんとこんな話をした。 「いま、何かにつけてノーランは叩かれてるけど、80年代のスピルバーグがそうだったように、ノーランも行く行くはシネフィル共がありがたがる存在になるに違いない!だから、今のうちからノーランを持ち上げて言質にするのだ!」 クリストファー・ノーランは嫌いじゃないし、「メメント」や「インセプション」は好きな作品だ。(バットマンは正直よく分からん。)ただどれもこれも長尺過ぎる。なんでこんなに長くする必要があるのか。せめて120分台まで切れないのかと思うことしきり。その癖、お得意の時間軸操作のやりすぎで、映画後半では突然のキャラクターワープ移動や理解に苦しむ行動が目立ったり、編集しててわけわからなくなってんじゃねぇの?と。 というわけで、インターステラーみました 無理。これは無理。なにこれ? わかりますよ。インセプションでやってた時
結論から言うと、11月22日から日本でも公開されるSF映画「インターステラー」は、映画として考えるとかなりハードなSFに属するが、SF小説として考えると割と標準的な部類であり、だからこそ、そこがスゴイという感じになります。 そのため、「どれぐらいSFの知識があるか?」「どれぐらいブラックホールやワームホールや特異点や5次元などの知識があるか?」という、観賞する側が持っているそもそもの前提知識保有量によって、感想に天と地ほどの差が出るレベル。 しかも本編中ではゴリゴリガリガリのハードSFであるにもかかわらずというか、だからこそ、実際の科学的知識や知見や理論に裏付けられまくっているSF考証部分についての解説や説明がほとんどなく、セリフとしてちょろっと出てくる程度。 そのため、知識不足状態で見ると「父と娘の愛」とか、そういう方向での理解しかできない、という残念なことになってしまい、せっかくの「2
まあオタクというのはコレクション自慢をしたがる生き物であるからして。書痴といわれるひとたちに比べるとみすぼらしい蔵書ではあるけれども本棚の一部を晒してみる。お前この本読んだって言ってるけど見えなくね? って本は「その辺に散乱している」「写ってない棚に並べてある」「物置で埃を被っている」「図書館で読んだ」「売り払った」のいずれかです(たとえば,専門書の類はぜんぜん写ってません)。冊数? そしてわたしは数えるのをやめた。 まずはマイルドに新書・文庫棚から。下はSFとかミステリとかが並んでます。見事に特定作家に偏ってるんですがそれは。上に並んでる新書の中で特にお薦めなのは『東北――つくられた異境』『昭和史の決定的瞬間』『韓国現代史』辺りですかね。『鼻行類』『完全言語の探求』はこの写真を撮った後に別の棚に移したので今はここにはありません。ちぇー。 その隣。ちょっとブレてるのはご愛敬で。どれも中途半
かつて、ペット型ロボットとして流行した「AIBO」を覚えていますか?犬の形で、呼びかけに反応する愛らしいしぐさが人気となった家庭向けのモデルが発売されたのは、もう15年前。今、そのロボットの「寿命」が近づき、「飼い主」は心を痛めています。 老いていくロボットに寄り添う人たちの思いに迫りました。 (福岡放送局 長山剛カメラマン) 熱いファン 全国に交流会も 平成11年の発売以来、およそ15万台が販売され、多くの人に愛されてきたペット型のロボット「AIBO」。飼い主とのやり取りを通して、“成長する”のが特徴で、例えば、転んでしまったときに、自分で起き上がろうとするロボットもいれば、飼い主に甘えて助けを求めるロボットもいます。 育て方しだいで、しぐさや性格が変わるため、自分の子どものように愛情を注ぎ、中には海外旅行まで連れて行く人もいます。 愛情を込めて“育て上げた”ロボットを見せ合おうと、全国
最初は近未来宇宙SFということで楽しく読んでたし、主人公や田辺(だっけ?)のキャラ造形なんかも嫌いじゃなかった。 ところが途中から主人公の精神世界の話になってしまって、これがまずエンターテイメント面で、自分の中で無いなと思った。 こういうのって難解というより、作者にしか意味を成さない表現、あるいはハッタリ表現に堕してしまい、自分はこういうのを見るともう読まなくていいかと思う。 当時セカイ系なんて流行ってたし難解を以って好しとする風潮があったから、こういう方向に行ってしまうのも仕方がないかと今としては思う。 最終巻は内容面で残念だった。無垢であるのが正しいというモラトリアムの結論になってしまっていて、これには失望した。 無垢というのは馬鹿と同義だ。大人というのは一見して穢れた存在だが、それは矛盾を統合して現実に処しているから。無垢のまま大人になって社会不適合者のレッテルを貼られても、いまさら
1: ななしさん 2014/10/24(金) 19:40:42.25 ID:weM2ppcT0.net あと一つ 2: ななしさん 2014/10/24(金) 19:41:00.06 ID:zx9qGTf00.net 1984年 3: ななしさん 2014/10/24(金) 19:41:07.21 ID:/os2diwc0.net リング 6: ななしさん 2014/10/24(金) 19:42:29.58 ID:pG3qJjNO0.net ハイペリオン 8: ななしさん 2014/10/24(金) 19:42:55.62 ID:XqRPCJIp0.net 星新一のどれか 9: ななしさん 2014/10/24(金) 19:43:14.40 ID:Yg9R/SIl0.net フィリップkディック 星新一 ベクトル違うけどあと1人 10: ななしさん 2014/10/24(金)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く