レモン塩。名前の通り、レモンと塩だけで作る調味料だ。食材の臭みを取り除き、料理にコクと風味が加わるとして、最近注目を集めているという。その考案者が本書の著者。「どんな料理にも合う『万能調味料』です」とアピールする。 用意するのは、ワックスをかけていない新鮮な国産レモン4~5個と粗塩1キロ・グラム。1個のレモンの半分を7~8ミリの厚さで輪切りに、残りの半分を4等分に乱切りする。密閉容器に塩、レモン、塩と重ねて漬けていき、最後に塩をかけてふたをする。1週間ほどして、レモンから水分がしみ出てくれば完成だ。 レモンは皮ごと、塩も水分もすべて使える。例えば、鶏肉に上澄み液をもみ込み、チキンソテーの下ごしらえに。パスタを塩でゆでたり、レモンをポトフにしてもおいしそうだ。「レモン塩だけで十分にコクが出るので、余計な油や調味料はいらず、とてもヘルシーです。部屋にあふれるレモンの香りが食欲を刺激してくれます