古代北アフリカの謎の民族ガラマンテスが作った泥レンガの構造物。 Photograph by Toby Savage リビアで繁栄した謎の文明の遺跡が素晴らしい保存状態で発見された。サハラ砂漠の複数の衛星写真に、リビア南西部の“失われた文明”によって築かれた100を超える要塞集落が写っていたという。 このコミュニティーは高度な文明を持つ謎多き民族ガラマンテス(Garamantes)が作り上げ、紀元前後から500年ごろに存在したと推測される。リビア中部のフェザーン地方を支配していたガラマンテス人は、紀元前2世紀から紀元7世紀ごろにかけて繁栄した。 研究チームは石油業界で使われる高精細な写真を含む最近の衛星画像と、1950~1960年代に撮影された航空写真を詳しく調べ、壁で囲まれたガラマンテスの町や村、農場を発見した。 そして2011年に入り、現地調査でガラマンテスの陶器を収集、首都トリポリから