生成AI(人工知能)の活用に二極化の兆し――。PwCコンサルティングは日本企業の生成AI活用の現状をこう分析する。「期待を大きく上回っている」との回答は9%、「期待通りの効果があった」と合わせると半数超が期待以上と回答したという。一方で「やや期待を下回る」との回答は17%で、「かけ離れている」と回答した企業と合わせて2割弱の企業にとって、生成AIの導入効果は「期待未満」だったことになる。 「ChatGPT」が登場しておよそ2年。生成AIは事務作業から顧客向けサービス、システム開発まで様々な用途に浸透しつつある。成果を上げる企業が出てくる一方で、壁にぶつかり思うように成果を出せないケースも少なくない。DX(デジタルトランスフォーメーション)の切り札として試行錯誤を繰り返す中で、生成AIを使いこなすために乗り越えなければならない課題、向き不向きや品質向上策に対する現実解も見えてきた。 生成AI