ソチ五輪アイスダンスのショートダンスで演技するキャシー・リード(左)、クリス・リード組=ロシア・ソチのアイスベルク・パレスで2014年2月16日、山本晋撮影
![クリス・リードさんの軌跡 [写真特集1/45] | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/99d3481fa3982e50060bbcb60e1665b0fca04b22/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2020%2F03%2F17%2F20200317hpj00m050001000q%2F0c8.jpg%3F1)
判決を前にフラワーデモをする被害者の支援者ら=名古屋市中区の名古屋高裁前で2020年3月12日午後2時4分、兵藤公治撮影 2017年に愛知県で当時19歳の実の娘に性的暴行をしたとして、準強制性交等罪に問われた被告の男(50)の控訴審判決で、名古屋高裁(堀内満裁判長)は12日、無罪とした1審・名古屋地裁岡崎支部判決を破棄し、懲役10年(1審の求刑は同10年)を言い渡した。19年3月に類似の無罪判決が相次ぎ、性暴力被害者らが国に刑法改正を求める署名を提出、デモ活動も広がった。福岡地裁久留米支部で無罪判決が出された事件も、20年2月5日に福岡高裁で逆転有罪判決(被告は最高裁に上告)が言い渡されている。 被告は17年8月に勤務先の県内の会社で、9月に県内のホテルで娘と性交したとして起訴された。同罪は、相手を抗拒不能(身体的・心理的に抵抗するのが著しく難しい)の状態にさせたり、その状態につけこんだり
「30歳の時に一歩踏み出さなければ今の人生ありません。この映画には自分の経験も反映させました」と語るHIKARI監督=東京都千代田区で2020年1月29日、西田佐保子撮影 「第69回ベルリン国際映画祭」でパノラマ観客賞と国際アートシネマ連盟(CICAE)賞をダブル受賞した、HIKARI監督の長編初監督作品「37セカンズ」が公開中だ。車椅子生活を送る障害者の女性を主役に据えた娘と母の成長物語で、夢へと一歩踏み出そうとする人への賛歌でもある。「誰に反対されようとも、やりたいときにチャレンジすればいい。年齢は関係ない」。30歳で映画監督を目指し、現在、ハリウッドからオファーが殺到するHIKARI監督は、力強く語った。【西田佐保子】
服役中の20~30代の男性受刑者約500人への調査で、約半数に家庭内で暴力を受ける被虐待経験があったとの結果を、千葉大などの研究グループがまとめた。児童虐待と犯罪の関連に着目した大規模調査は国内初という。犯罪の背景に少なからず幼少時の虐待経験があることが示唆されるデータだ。【山寺香】 千葉大の羽間(はざま)京子教授(非行・犯罪心理学)らが2017年5~10月、関東地方の刑務所に収容されている男性受刑者580人に質問票を渡し、498人から回答を得た。虐待を受けた経験があると答えたのは243人(48・8%)。複数回答で、たたかれるなどの身体的虐待を34・1%▽暴言を浴びるなどの心理的虐待を31・3%▽ネグレクト(養育放棄)を15・1%▽性的虐待を3%――が挙げた。 法務省法務総合研究所が02年に一般の人1万5000人に実施した調査では、18歳までに家族からの被虐待体験があったのは21・7%。今
相模原殺傷事件について語るれいわ新選組の木村英子参院議員=東京都千代田区の参院議員会館で2020年1月6日、藤井太郎撮影 「彼だから事件を起こしたとは思っていない」――。2016年、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で障害者19人が殺害され26人が負傷した事件について、重度の身体障害がある木村英子参院議員(54)=れいわ新選組=はそう語る。木村氏自身も19歳までの大半を施設で過ごし、職員から虐待やいじめを受けてきたという。8日に始まる植松聖被告の裁判員裁判を前に何を思うのか。入所施設がはらむ課題と障害者差別について聞いた。【聞き手・塩田彩/統合デジタル取材センター】 「私だったかもしれない」 ――相模原事件の発生を何で知りましたか。 ◆テレビのニュースで知りました。「ああ、起こってしまった」というのが最初の印象でした。ニュースを見て、自分が施設にいた時の光景や、虐待を受けた時の記憶が
インタビューに答える奥田知志・NPO法人「抱樸」理事長=東京都新宿区で2019年12月2日、根岸基弘撮影 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年、入所者19人を殺害し、26人を負傷させたとして、殺人罪などに問われた元同園職員、植松聖被告(29)と拘置施設で接見した牧師がいる。北九州市で長年、路上生活者を支援しているNPO「抱樸(ほうぼく)」理事長の奥田知志さん(56)だ。相模原事件の意味を考え続けている奥田さんに話を聞いた。【東京社会部・銭場裕司】 確信をもって起こした事件 ――昨年夏に被告と接見した時はどんな印象を持ちましたか。 奥田さん 礼儀正しくて、ニュースで見た護送当時の印象とまったく違いました。面会前に手紙を書いて自分の本を送りましたが、彼は手紙をちゃんと読んでいて「きょうは遠いところから来ていただきありがとうございました。本はまだちゃんと読めていませんけど、今後読
Q 人間(にんげん)に育(そだ)てられた犬(いぬ)や猫(ねこ)は、動物(どうぶつ)の言葉(ことば)はわからないのですか?(福岡県北九州市(ふくおかけんきたきゅうしゅうし)、小(しょう)5) 音(おと)の強弱(きょうじゃく)で記憶(きおく)、200語(ご)理解(りかい)の犬(いぬ)も A ベストセラーとなった「ざんねんないきもの事典(じてん)」などの監修(かんしゅう)で知(し)られ、静岡県伊東市(しずおかけんいとうし)にある「ねこの博物館(はくぶつかん)」館長(かんちょう)でもある動物学(どうぶつがく)者(しゃ)の今泉忠明(いまいずみただあき)さんに聞(き)きました。 ◇ 人間(にんげん)に育(そだ)てられた犬(いぬ)や猫(ねこ)は、自分(じぶん)のことを人間(にんげん)だと思(おも)っているところがあります。犬(いぬ)は人間(にんげん)の言葉(ことば)を200語(ご)くらい理解(りかい)し
英BBC放送は16日、世界の人々に感動や影響を与えた「今年の100人の女性」の中に、ヒールのある靴の着用を義務付ける社会に異議を唱えた「#KuToo(クートゥー)」運動を始めた女優でライターの石川優実さんと、立命館大相撲部で活躍する… この記事は有料記事です。 残り345文字(全文462文字)
かつて天皇が移動する際に馬に乗って随行した「東豎子(あずまわらわ)」は男装の女官。平安から鎌倉にかけて存在した役職と考えられていたが、江戸時代後期の絵巻物「寛政御遷幸図巻(かんせいごせんこうずかん)」に描かれていることが、所蔵する三重県立斎宮歴史博物館の調査で判明した。史料が少なく謎多き異装の馬上少女は、寛政の「リボンの騎士」か、18世紀のタカラジェンヌか。同図巻は、8月18日まで同博物館で公開されている。【尾崎稔裕】 東豎子は、女官だけで構成される当時の役所、内侍司(ないしのつかさ)に所属して、天皇の身の回りの世話を担当する少女の女官。当時の行列は本来は女人禁制だった。だが、天皇の履き物を管理する女官を除外するわけにはいかないため、男装をさせたとされるが、詳細な史料が確認されていないという。
「痴漢で一番悪いのは満員電車ですよ。状況が人の行動を決めるんです」。5月下旬、広島修道大の中西大輔教授(社会心理学)がツイッターに投稿したところ、賛否の声が続出。「満員電車じゃなければ痴漢や痴漢冤罪(えんざい)にもおびえなくて済む」「満員電車は関係ない」などと議論を呼んだ。中西教授のツイートの真意とは。【待鳥航志/統合デジタル取材センター】 痴漢を巡っては5月中旬、撃退用の安全ピンを持ち歩くことの是非を巡り、ツイッター上で意見が飛び交った。これを受け、中西教授は「一番悪いのは満員電車」と投稿。これまでに700回近く拡散されて160件以上の返信があった(6月5日午後時点)。「満員電車のストレスが減るだけでも犯罪はだいぶ減る」との肯定的な意見もあるが、「一番悪いのは痴漢をする人間です」「路上や図書館にも痴漢はいる」といった反論が目立つ。…
「女性の欲求を代弁する作品を撮りたい」と語るエリカ・ラスト監督=東京都渋谷区で2018年12月6日、小林努撮影 世界的に活躍しているスウェーデン出身のポルノ監督、エリカ・ラストさん(41)が今月、東京都内で開かれたトークイベントに出演するため初めて来日し、毎日新聞のインタビューに応じた。「女性が男性を満足させる」という従来のアダルトビジネスの構造を覆し、女性も感情移入して楽しめる映像作品を生み出そうと日々挑戦を続けているラストさんに、これまでの道のりや制作現場の様子、日本で社会問題化したアダルトビデオ(AV)出演強要問題への思いなどを聞いた。【写真映像報道センター・加藤隆寛】
「在日コリアンらの排斥」を訴えるブログの呼び掛けに応じ、多数の読者が2017年、各地の弁護士を対象に計約13万件の懲戒請求を出した問題で、実際に請求書を出した女性(50歳代、首都圏在住)が毎日新聞の取材に応じた。女性は「ブログに不安感と恐怖感をあおられた。洗脳状態だった」などと主張し、「現在は請求したことを後悔しており、謝罪文を送付して一部の弁護士とは和解した」と話した。【後藤由耶/写真映像報道センター】 女性があおられたとするのは「余命三年時事日記」と題された匿名の筆者によるブログ。「南北朝鮮人は日本の癌(がん)」などとしたうえで、読者に(1)「在日」と見なした人物を「不法残留者」として入国管理局に通報すること(2)「反日」などと見なした人を外患誘致罪などで検察に告発すること(3)朝鮮学校への補助金停止に反対する弁護士会長声明に賛同することは「確信的犯罪行為」などと理由を付けて、賛同した
PTA行事や子どもの習い事で使う物品の製作などの代行サービスが人気を集めている。多少お金がかかっても代行に任せ、仕事やプライベートの時間を確保しようとする最近の母親たちのニーズを捉えているようだ。【松山文音】 徳島や東京などで保育・代行サービスを手掛ける「クラッシー」(本社・徳島市)には、働く母親からの依頼が寄せられる。「仕事でPTAの会合に出られないので出席してほしい」。今春、小学2年男子の母親(30代)から依頼があった。教師から授業方針の説明を聞き、クラスのPTA委員決めに代理で出席。計90分で代金は8370円(資料送付代別)だった。 昨年のPTA関連の依頼は約50件で、共働きのリピーターが多い。「代行サービスは富裕層が使用すると思われがちだが実際は違う」と同社の植田貴世子社長(63)。サービス料金は1時間4860円(徳島市外は交通費別)。決して安くはないが、お遊戯会の洋服やレッスンバ
人気演芸番組「笑点」で長く親しまれた落語家で落語芸術協会会長の桂歌丸(かつら・うたまる、本名・椎名巌=しいな・いわお)さんが2日午前11時43分、死去した。81歳。 1951年、15歳で五代目古今亭今輔に入門し前座名今児(いまじ)を名乗った。2年半ほど落語界から遠ざかったが、61年兄弟子の桂米丸門下に移り米坊として出直し。64年歌丸と改名し、68年に真打ち昇進した。 66年に始まった日曜夕方放送の「笑点」では、一時降板したが、当初からのレギュラーメンバー。三遊亭小円遊さん(80年死去)や三遊亭楽太郎(現六代目円楽)さんとの掛け合いが、茶の間の人気を呼んだ。2006年には五代目円楽さん(09年死去)に代わって5代目の司会者を16年まで務め、高視聴率番組の安定した人気をけん引した。
日本化学会(会長=川合真紀・自然科学研究機構分子科学研究所長)がPRのために作製してホームページなどで公開していた動画が11日、会員らからの批判を受けて削除された。女子学生が男性教授に憧れて化学会に入るというドラマ仕立ての内容だった。研究者らは「前時代的でセクハラなどにつながりかねない」と批判している。 動画は約4分で、大学内を走っていた女子学生が男性教授とぶつかり、間違えて相手の封筒を持ち帰ってしまうという恋愛ドラマ風の場面から始まる。女子学生は教授に憧れて化学会に入会して研究に励むが、教授が別の女子学生と付き合っているといううわさを聞いてショックを受け、研究への意欲を失いかけるシーンなどが盛り込まれている。女子学生の表情のアップに「募る日野(教授)と化学への思い」の字幕が重なる場面もある。
セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)被害のなくならない日本社会の実相を浮き彫りにした前財務事務次官らのセクハラ発言問題。告発した女性被害者がインターネット上などで中傷を受ける「2次被害」も出ている。欧米諸国で抗議運動が広がりを見せる中、「セクハラなき世界」を日本で実現するにはどうしたらいいか。 声上げた被害者に支援必要 牟田和恵・大阪大大学院教授 男性上司から性的中傷を受け、退職に追い込まれた女性が1989年に日本で初めてセクハラの違法性を問う裁判を起こし、92年に勝訴した「福岡セクハラ訴訟」から30年近くがたつ。刑法に「セクハラ罪」をおくフランスや、連邦政府の独立機関が雇用上の性差別について強い調査権を持ち、直接企業を訴えることができる米国などには及ばないが、日本でも、企業にセクハラ防止の配慮を求めた改正男女雇用機会均等法の成立(97年)以降、それなりに対策は進んできた。 そんな中で
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