B型肝炎の患者や遺族が国を訴えた集団訴訟で、肝がんの発症から20年が経過した患者など、これまで給付金が受け取れなかった人も救済の対象とすることで原告団と国が合意し、札幌地方裁判所で初めての和解が成立しました。 その後、発症から20年たつ原告も現れたため、札幌地方裁判所の勧告によって協議が進められ、27日、原告団と国の双方が新たな救済策に合意しました。 それによりますと、死亡したり、肝がんや重度の肝硬変を発症したりしてから20年が経過しても900万円が給付されるほか、がんの転移以外で肝がんが再発した場合は、その日を起算点として給付金を受け取れるなどとなっています。 この合意に基づき、肝がんが再発した70代の男性と国との間で初めて和解が成立しました。 札幌市内で開かれた記者会見で、全国B型肝炎訴訟原告団の田中義信代表は「今回の合意は長年苦しんできた原告に救済の道を広げるものです。今後も恒久的な