特派員リポート 鈴木暁子(ハノイ兼マニラ支局長) 10月初旬のマニラで、たまたま目にした現地紙の記事に体が固まった。知り合いのフィリピン人記者の名前があったのだ。配信した記事のために脅迫されているという。 彼が書いた記事は、フィリピンのドゥテルテ大統領が演説でナチス・ドイツのユダヤ人大虐殺(ホロコースト)を持ち出し、「自分も喜んで麻薬中毒者を殺したい」と発言したという内容。演説を聴いたおそらくすべての記者が報じた問題発言は世界を驚かせ、ドゥテルテ氏に批判が集まった。 だがその後、ネット上でこの男…
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