9月はこの本を読んでいた。『「終末思想」はなぜ生まれてくるのか―ハルマゲドンを待ち望む人々』 とくに難解な本ではないのだが、内容がおそろしく濃いので食中りしないようゆっくりゆっくり読むことになり、結果的に四週間ほどかかってしまった。それでもきちんと理解し得たとはいえない。 ちなみに、1995年3月のオウム・サリンテロを承けて書かれ、その年の11月に刊行された本である。版元は大和書房(音羽通りの関口交差点にある)。 目次 ◎序に代えて――オウム真理教団と死海教団 阪神大震災とオウム真理教事件で見えてきたもの 遠ざけられていた「あっち」が「こっち」に突っこんでくる 「上祐書」や「井上記」は書かれるのか 「これは二千年前に書かれたイザヤ書じゃないか!」 イエスと同時代の終末待望型カルト、エッセネ派の拠点か? オウム真理教団と初期キリスト教団がもたらした「分離」の衝撃 ともに終末預言に裏切られた「