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ブックマーク / news.mynavi.jp (812)

  • “4次元”を必要とする「ディラック電子」の観察に愛媛大が成功

    愛媛大学は1月24日、これまで観測が容易ではなかった、物質中において質量ゼロとして振る舞う特殊な電子である「ディラック電子」系の物質において、同電子の振る舞いを観察することに成功したと発表した。 左側の上寄りにあるのが今回の特殊な電子を含む含む物質の構成分子、中央付近の対角線状に4つ並んだチェスのコマのような物体が、今回観測されたディラック電子系を3次元に落として表現した模式図。このイメージは、論文掲載誌の「Materials Advances」の紙媒体版の表紙を飾る予定(出所:愛媛プレスリリースPDF) 同成果は、愛媛大大学院 理工学研究科の岡竜平大学院生(研究当時)、同・内藤俊雄教授を中心に、東邦大学、北海道大学の研究者も参加した共同研究チームによるもの。詳細は、英国王立化学会が刊行する材料科学に関する全般を扱うオープンアクセスジャーナル「Materials Advances」(インタ

    “4次元”を必要とする「ディラック電子」の観察に愛媛大が成功
  • 東工大など、日本語に強い大規模言語モデル「Swallow」を無償で公開

    東京工業大学(東工大)と産業技術総合研究所(産総研)の両者は12月19日、現在公開されている中で、日語に強い生成AIの基盤である「大規模言語モデル」(LLM)としては最大規模となる「Swallow」を、米・MetaのLLM「Llama 2」の日語能力を拡張することで構築し、Webサイト「TokyoTech-LLM」にて一般公開したこと、またオープンで商用利用も可能なことを共同で発表した。 同成果は、東工大 情報理工学院 情報工学系の岡崎直観教授、同・横田理央教授、産総研の共同研究チームによるもの。今回、東工大は主にデータの語彙拡張によるモデル学習・推論効率の改善に取り組み、産総研はモデル構築に必須である大規模計算資源としてAI橋渡しクラウド(ABCI)を提供すると同時に、主に継続学習によるモデルの日語能力の改善を担当したとしている。 産総研のAI橋渡しクラウド「ABCI」(出所:東工

    東工大など、日本語に強い大規模言語モデル「Swallow」を無償で公開
  • 無料版限定、「Bard」にGoogle Workspaceと連携できる機能拡張が追加 - Google Workspaceをビジネスで活用する(77)

    2023年にグーグルが提供開始した、生成AIを活用したチャットツール「Bard」ですが、2023年12月にまた大きなアップデートが加えられています。それはグーグルの各種ツールと連携できる機能拡張が、日語でも利用できるようになったことです。→過去の「Google Workspaceをビジネスで活用する」の回はこちらを参照。 これを使えば「Gmail」「Googleドキュメント」などGoogle Workspace関連のツールのほか、「Googleマップ」「YouTube」などグーグルが提供するさまざまなツールを横断して情報を検索し、Bardのチャットの回答に反映させられるようになります。 Bardからチャットで指示することにより、Gmailのメールの内容を調べたり、Googleドキュメントのファイルを探したりすることもでき、Bardの使い道がより大きく広がったと言えるでしょう。 ただし、こ

    無料版限定、「Bard」にGoogle Workspaceと連携できる機能拡張が追加 - Google Workspaceをビジネスで活用する(77)
  • Google、論文・レポート作成を生成AIが支援「NotebookLM」公開、Geminiを導入

    Googleは12月8日(現地時間)、Googleラボが初期テスターに提供していたAIノートブック「NotebookLM」(実験製品)を、米国で18歳以上が利用できるようにした。これは今年5月に開発者カンファレンスにおいて、「Project Tailwind」という名称で紹介されたツールであり、オンラインノートに大規模言語モデル(LLM)によるAIアシスト機能が統合されている。新版では、PDFサポートやメモボードといった多数の新機能を追加し、またGoogleが12月6日に発表した最新のAIモデル「Genmini Pro」の使用を開始した(対応言語は英語)。 NotebookLMは、論文やレポート、小説、書籍執筆など長い文章を書く際の準備に役立つツールである。執筆プロジェクトごとにカスタマイズされたAIアシスタントが、ユーザーが収集した資料や情報、ユーザーが書いたメモやノートに基づいた、分

    Google、論文・レポート作成を生成AIが支援「NotebookLM」公開、Geminiを導入
  • ESET社員、生成AIで自社CEOの声を作って不正送金させる実験に成功

    ESETは11月22日(現地時間)、「Your voice is my password – the risks of AI-driven voice cloning」において、生成AIにより合成した音声を悪用したソーシャルエンジニアリング攻撃の実験に成功したと伝えた。この実験では、従業員が自社の最高経営責任者(CEO: Chief Executive Officer)になりすまして、財務責任者から自分宛てに送金させることに成功しており、生成AIの危険性について注意喚起している。 Your voice is my password – the risks of AI-driven voice cloning これは事前にCEOの許可を得て行っ実験であり、ここで解説する手法をまねることは犯罪となる可能性があることに注意。この実験と同様の攻撃が今後増加する可能性があると懸念されており、企業や組

    ESET社員、生成AIで自社CEOの声を作って不正送金させる実験に成功
  • 京都大学が無償で公開しているPythonの教科書、その誕生秘話と中身に迫る

    京都大学は全学共通科目でプログラミング演習の教材に使用している、Pythonの教科書を無償公開している。教科書は京都大学学術情報リポジトリ「KURENAI(紅)」で公開しており、累計ダウンロード数は100万件を超えるという。 教科書は2018年に授業で使用し始めたもので、学生の反響を取り入れながら毎年のようにアップデートを繰り返してきた。稿執筆時点で最新版となる2023年度版では、前年度版の誤植の修正や読みにくい文章を改訂したほか、前年の授業で補足した説明などを追記している。その他、章立ての改訂や新たな演習を追加するなど、公開から約5年が経過した現在でも改良が続けられている。 教科書を執筆したのは、京都大学 国際高等教育院 教授の喜多一氏ら。なぜ、大学教授がPythonの教科書を書くことになったのだろうか? Pythonユーザーが集まる開発者向けのカンファレンス「PyCon APAC 2

    京都大学が無償で公開しているPythonの教科書、その誕生秘話と中身に迫る
  • Microsoft、各種シェルに600を超えるコマンド補完を掲げる「inshellisense」

    WindowsLinuxMacOS各OSでのbash、zsh、fish、pwsh、powershell(Windows Powershell)にIDEライクなコマンド補完機能を提供するOSS「inshellisense」0.0.1-rc.1がMicrosoft公式GitHubでこのほど公開された。MITライセンスで提供されている。 パッケージ管理ツールnpmを通じて下記のコマンドでインストールできる。 npm install -g @microsoft/inshellisense inshellisense --shell で起動できるのでPowershellで試したところ inshellisense --shell pwsh 入力を促すプロンプトが起動し、コマンドを入力すると選択候補や英語での概説が表示され矢印キーで選択し、Tabで決定。Ctrl+Dで抜けられるようになっている。"6

    Microsoft、各種シェルに600を超えるコマンド補完を掲げる「inshellisense」
  • HHKB&ThinkPadキーボードユーザーが「HHKB Studio」に触れてみた

    Happy Hacking Keyboard(HHKB)の新モデル「HHKB Studio」が10月25日に発売されました。「All-in-One」という新たなコンセプトを掲げ、ポインティングスティックやジェスチャーパッドを搭載した新機軸の高級キーボードです。 新機能が注目を集めただけでなく静電容量無接点方式からメカニカルスイッチに変更されたことも含め、発表直後からSNS上では熱いキーボードマニアたちの賛否両論を呼んでいましたが、刺さる人には刺さる尖った製品であることは間違いなく、初回分と10月31日の二次入荷分は即完売という状況です。 ポインティングスティックを備えたメカニカルキーボードとなった新型「HHKB Studio」。静電容量の従来型HHKBとThinkPadキーボードを愛用するユーザーの目線で評価する 誌でもすでにニュース記事やレビュー記事でたびたび紹介していますが、今回は「

    HHKB&ThinkPadキーボードユーザーが「HHKB Studio」に触れてみた
  • Google Chrome、全ユーザーに対しHTTPからHTTPSへ自動変更

    Bleeping Computerは10月30日(米国時間)、「Google Chrome now auto-upgrades to secure connections for all users」において、GoogleがすべてのChromeユーザーに対し、HTTPリクエストを自動的にHTTPSリクエストに変更する「HTTPSアップグレード」を開始したと報じた。Googleはこれまでにも同機能を限定的に展開していたが、2023年10月16日に安定版のすべてのユーザーが対象になったという。 Google Chrome now auto-upgrades to secure connections for all users 歴史的に、ブラウザはHTTPSをサポートするサイトにおいて安全ではないHTTPリクエストを行うことがある。Google Chromeでは、次のような条件でHTTPリソー

    Google Chrome、全ユーザーに対しHTTPからHTTPSへ自動変更
  • IBMとNASA、AIプラットフォーム「Hugging Face」で地理空間基盤モデルをオープンソース化

    IBMとNASA、AIプラットフォーム「Hugging Face」で地理空間基盤モデルをオープンソース化 米IBMとオープンソースAIプラットフォームを提供するHugging Faceは8月3日(米国時間)、NASAの衛星データから構築されたIBMの地理空間基盤モデル「watsonx.ai」が、Hugging Face上でオープンに利用可能になることを発表した。これは、Hugging Face上で最大の地理空間基盤モデルで、NASAと共同で構築された初のオープンソースAI基盤モデルになるという。 IBMとNASAが共同開発したこの基盤モデルは、米国土の1年間にわたるHarmonized Landsat Sentinel-2データ(HLS)を使って学習され、洪水や火事の焼け跡のマッピング用にラベル付けされたデータでファイン・チューニング(微調整)が行われた。 この基盤モデルは、最先端の技術

    IBMとNASA、AIプラットフォーム「Hugging Face」で地理空間基盤モデルをオープンソース化
  • 楽天とOpenAIが協業、最新AI共同開発へ‐サム・アルトマンCEO「非常にエキサイティング」

    楽天グループは8月2日、米OpenAIと最新AI人工知能)によるサービス開発に向けて協業すると発表した。パシフィコ横浜で同日から6日まで開催しているグループ最大級の体験イベント「Rakuten Optimism 2023」において、代表取締役会長 兼 社長最高執行役員の三木谷浩史氏がオープニングセッションで明らかにした。 「Rakuten Optimism 2023」のオープニングセッションに三木谷氏とアルトマン氏が登壇 OpenAIは生成AIChatGPT」の開発・提供を行っている。同セッションにはCEOのサム・アルトマン氏もオンラインで登壇し「私たちが開発している大規模言語モデル(LLM)はさらに進化を続けている。楽天との協業は非常にエキサイティングだ」と語っていた。三木谷氏とアルトマン氏は25年以上の付き合いがあるという。 OpenAI CEOのサム・アルトマン氏 楽天グループは

    楽天とOpenAIが協業、最新AI共同開発へ‐サム・アルトマンCEO「非常にエキサイティング」
    yuiseki
    yuiseki 2023/08/03
  • 衛星データで大雨被害を解析してみる(1) Sentinel-1画像での浸水マッピング

    浸水域はどこまで正確に出力できているか。GISソフトで検証する 水域のデータをフリーのGISソフト「QGIS」に重ねてみよう。QGISを起動して新しいプロジェクトを開き、背景地図に国土地理院が配布する地理院地図(標準)を選択して、出力した水域のKMZファイルをドラッグ&ドロップする。地図と重ねた上で透明度を調節してみると、元の川筋からどの程度水が広がっているのか、浸水したと思われる場所は何があった場所なのかということが見えてくる。 Copernicus Sentinel dataおよび地理院地図を元に筆者が作成したマップ。 SARデータでは、都市部のように原理的に観測が難しい場所があり、簡易解析で使われる二値化の手法は万能ではない。観測データの範囲にどのような場所が含まれるかによってヒストグラムがまったく変わってくることがよく起こり、結果もかなり変わる。実際には浸水しているのにそうではない

    衛星データで大雨被害を解析してみる(1) Sentinel-1画像での浸水マッピング
  • Google従業員のミスで世界の防衛・情報機関の個人情報流出、日本も含む

    Recorded Futureはこのほど、「Google exposes intelligence and defense employee names in VirusTotal leak」において、GoogleのマルウェアスキャンプラットフォームであるVirusTotalの従業員のミスにより世界中の防衛・情報機関に勤務する数百名の個人名および電子メールが誤って流出した可能性があることを伝えた。Googleの従業員が意図せずに顧客グループ管理者の電子メールおよび組織名の一部を誤ってVirusTotalに公開していたことが明らかとなった。 VirusTotalは疑いのあるURLや不審なファイルをアップロードしてマルウェアが含まれているかを調査できるよう提供されているGoogleのサービス。アップロードされたファイルはセキュリティコミュニティと共有され、マルウェアのシグネチャライブラリの作成

    Google従業員のミスで世界の防衛・情報機関の個人情報流出、日本も含む
    yuiseki
    yuiseki 2023/07/23
  • 東大、ASD/ADHD合併症は単純な両者の合併症ではないことを発見

    東京大学は7月14日、自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠陥多動症(ADHD)とが、同一人物中で合併する神経メカニズムについて調べた結果、これまでの見解とは異なり、単純な両者の合併症ではないことが生物学的に解明されたと発表した。 同成果は、東大 国際高等研究所 ニューロインテリジェンス国際研究機構(IRCN)の渡部喬光准教授、同・渡邉大地インターンシップ生(現・米・カリフォルニア大学バークレー校 認知神経学部所属)らの研究チームによるもの。詳細は、脳と神経系に関する全般を扱う学術誌「eNeuro」に掲載された。 ASDADHDの症状は一見すると対照的なため、かつての国際的診断基準では合併しないものとされていたが、臨床現場から両者それぞれに類似した症状が同一人物に見られるという報告が相次いだことから、最新版の診断基準ではASD/ADHD合併症(以下「合併症」)という概念が認められた。しかし

    東大、ASD/ADHD合併症は単純な両者の合併症ではないことを発見
  • Intel、「NUC」こと小型PC事業を終了へ

    Intelが開発・販売している小型PC「NUC(Next Unit of Compute)」事業が終わるようだ。米STH(Server The Home)が報じており、米The Vergeも取り上げている。 Intel、「NUC」こと小型PC事業を終了へ Intelはサーバー事業から撤退してMiTACに売却することを明らかにしていたが、今回民生向けの小型PC「NUC」からも撤退するようだ。Intel NUCシリーズはコンパクトで静音性の極めて高いものから、強力な構成でゲーミングに対応するものまで数多くラインナップ。ドーターボードを活用する形でさまざまなCPUを選択でき、Xeon搭載モデルも用意していた。 今回、このIntel NUCシリーズの開発が終了され、投資が打ち切られるという。The VergeはIntelに対して問い合わせており、「当社(Intel)はNUC(Next Unit o

    Intel、「NUC」こと小型PC事業を終了へ
  • わずか4g、世界最小の人工衛星が宇宙へ! - 目指すのは星間飛行の夢

    今から約50年後、太陽系から遠く離れた場所にある惑星に(それはもうひとつの地球かもしれない)、地球人が造った切手サイズの探査機が訪れる――。 そんなSF小説のような夢を叶えるかもしれない人工衛星が、2017年6月23日に打ち上げられた。 質量が数百kgほどの小型衛星や、それより小さな数kgしかない超小型衛星でさえ、今ではもうすっかり珍しいものではなくなった。しかし、このとき打ち上げられた「スプライト」(Sprite)と名づけられたこの衛星は、3.5cm四方の正方形をしており、質量はわずか4gしかない、世界最小・最軽量の人工衛星である。 そして7月26日、スプライトと地球との通信に成功し、世界最小の衛星が宇宙できちんと機能することが実証された。 スプライトのような超々小型衛星は、今はまだ「いかに小さな衛星が造れるか」という技術的な挑戦という面が強い。しかしいずれは、数g単位の衛星ならではの利

    わずか4g、世界最小の人工衛星が宇宙へ! - 目指すのは星間飛行の夢
    yuiseki
    yuiseki 2023/06/08
  • 東大、ハイパーカミオカンデ検出器建設に向け世界最大級の空洞掘削を開始

    東京大学(東大) 宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究室は、ニュートリノ観測で2度のノーベル物理学賞に結びついたカミオカンデ実験シリーズの3代目となる「ハイパーカミオカンデ(HK)実験」の建設工事において、人工地下空洞として世界最大規模の大空間となる体空洞の掘削を2022年11月に開始したことを発表した。 HK検出器の概観。(c)東大 ICCR 神岡宇宙素粒子研究施設(出所:東大 ICRR 神岡宇宙素粒子研究施設Webサイト) HK実験は、世界最大の地下観測装置を用いて、ニュートリノの観測や陽子崩壊の探索を行い、宇宙の進化や素粒子の基法則の解明を目指す、日ホスト国とした国際共同プロジェクトだ。2020年2月に正式に計画がスタートし、世界約20か国から500名を超える研究者が参加しており、現在は2027年の装置完成と実験開始に向け、建設が進められている。なお、建設は鹿島建設などが担当して

    東大、ハイパーカミオカンデ検出器建設に向け世界最大級の空洞掘削を開始
  • 軍事における地理空間情報(9)GEOINTを扱うシステム - 軍事とIT(282)

    今回は、地理空間情報(GEOINT : Geospatial Intelligence または Geospatial Information)を扱うシステムの紹介をしてみよう。民間だと地理情報システム(GIS:Geographic Information System)という言葉がなじみ深いが、軍事分野はどうだろうか。 GISとは? GISとは、地理空間情報を管理・加工して、業務や意思決定の役に立つような材料にするシステム、といえるだろう。 例えば、災害が発生した時に、上空から撮影した被災地の映像と地図情報を重ね合わせることで、「もともと、どこに何があったのか」「それが現状ではどうなっているか」の比較ができる。そうした情報が、救援や復旧の計画を立てる際の助けになる。 では、軍事分野はどうか。過去のデータを当たってみたところ、いささか話が旧聞に属するが、デジタルグローブ社が2010年7月に、

    軍事における地理空間情報(9)GEOINTを扱うシステム - 軍事とIT(282)
    yuiseki
    yuiseki 2023/04/27
  • 地理空間情報(8)測量艦と海洋観測艦で入手する軍事情報とは? - 軍事とIT(281)

    「地理空間情報」(GEOINT : Geospatial Intelligence)というと、ついつい陸の上のことばかり考えてしまいそうになるが、海にも関わりがある。軍民問わず必要になる項目としては、海図を初めとする各種図面の作成がある。 海図とは 海というと「真っ平らな水面」というイメージがあるし、実際、水面だけ見ていればその通りである。しかし、海底の地形には起伏があれば地質の違い(岩とか砂とか)もある。水深が5mしかないところに吃水が6mあるフネを突っ込ませれば、座礁する。しかも海では潮の満ち干があるから、同じ場所なら水深が常に同じというわけではない。 そこで、船舶の安全な航行のために、海図が必要になる。海図には、水深、底質、海底の危険物、航路標識などといった情報が描かれている。 日では、海図の作成と、それに必要なデータの収集を海上保安庁が担当しており、海図を作成するためのデータ収集

    地理空間情報(8)測量艦と海洋観測艦で入手する軍事情報とは? - 軍事とIT(281)
    yuiseki
    yuiseki 2023/04/27
  • 地理空間情報(7)意図せざる地面との接触を回避する - 軍事とIT(280)

    「航空機の技術とメカニズムの裏側」の第117回で、対地接近警報装置(GPWS : Ground Proximity Warning System)について取り上げた。こうした「地面との意図せざる接触」を防ぐためのシステムにも当然のことながら、地理空間情報が関わってくる。 GPWSとEGPWSの動作原理 GPWSが企図しているのは、所定の着陸進入経路を外れて地表に異常接近していると判断した時に、警告灯と音声による警告を行うこと。そのため、電波高度計を用いて対地高度のデータをとるほか、高度計から高度のデータを連続的にとって、降下率を把握できるようにしている。 そして、所定の降下率よりも早く降下しているような場面で、警告灯や音声による警告を発する仕組みになっている。電波高度計のデータを連続的に見ていれば、「地面が急速に接近してきているので危ない」ということはわかるが、それは「今、現在」の話である

    地理空間情報(7)意図せざる地面との接触を回避する - 軍事とIT(280)
    yuiseki
    yuiseki 2023/04/27