「携帯型オシロスコープはベンチ型オシロスコープの低スペック版にすぎない」――このような従来の常識にとらわれている方も多いのではないか。しかし、実際には最新の携帯型オシロは性能面で大きな進化を遂げている。また、ベンチ型にはない「携帯性」という大きな特徴も備えている。本稿では、携帯型オシロ主要4製品を実際に使用して検証したそれぞれの使い勝手についてリポートする。 「試用」が重要 最新の携帯型オシロスコープは、ベンチ型オシロスコープに劣らない性能を備えている。主な製品には、米AEMC Instruments社の「Model OX 7104-C(以下、OX 7104-C)」や米Fluke社の「199C ScopeMeter(以下、199C)」、米Agilent Technologies社の「U1604A」、米PROTEK Test and Measurement社の「860F」の4製品がある。筆者