元徴用工らへの賠償を命じる判決や、韓国への「ホワイト国」解除をめぐる問題で、日韓関係が悪化する中、北朝鮮が日米韓の間にくさびを打ち込もうとしている。 日韓関係の悪化を受けて、日韓が2016年に結んだ軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄すべきだとの議論が韓国国内で出ている。これに乗じる形で北朝鮮の宣伝サイトも「まだ破棄されずに今まで存在していたこと自体が異常」などと主張している。米国はGSOMIAが地域の平和と安定を維持するための「重要な手段」だとして「完全に支持する」としており、仮に韓国で破棄論が強まれば、北朝鮮の非核化をめぐる動きにも影響しそうだ。 青瓦台安保室長「状況によって再検討できる」発言が波紋 GSOMIAは16年11月に日韓が署名・発効。有効期限は1年で、期限の90日前(8月24日)までにどちらか一方が終了の意志を伝えない限り、自動更新される。日韓関係の悪化を受け、韓国の