昨年の夏、『ライティングの哲学』をよんですぐに「アウトライナー」を使い始めました。アウトライナー(アウトラインプロセッサ)とはその名の通り、文書のアウトラインをざっくりと作るためのツールで、思いついた端からどんどん入力していき、かつあとから文書の体裁を整えるために削除や入れ替えや階層構造の変更などを簡単に行えるようになっています。エディタと呼ばれる、テキストを書くためのシンプルなワープロと似ていますが、画面上のドラッグで文章や段落を簡単に移動できるので、とても便利です。 文章や段落を移動するだけならワープロソフト上のコピー&ペーストでも十分のような気がしますが、やってみるとアウトライナー上の操作のほうが格段に楽です。この操作性の楽さ加減ゆえに「後先考えず」どんどん文章を書くことができるというのがアウトライナーの魅力ではないかと思います。なにせ文章というものは、書き始める前はとてつもなく高い