今年もあと半月ほどで前半終了ですが、2024年上半期りと的本屋大賞になりそうな小説のお話を今日はしたいと思います。 多崎礼さん著の『レーエンデ国物語』です。 以下ぼくの感じた魅力を書きたいと思いますが、事前情報入れずに読んだ方が絶対いいので、すでに読むつもりの方は以下は読まないでください。 『指輪物語』とか『ナルニア国物語』とかこの辺りが好きで、『ロードス島戦記』とか『アルスラーン戦記』みたいな王道の和製ファンタジーが好きな方はドツボではなかろうかと思います。 レーエンデ国物語 作者:多崎礼 講談社 Amazon このお話の主役は、人ではなくレーエンデという国自体だなーと思います。 レーエンデは、西ディコンセ大陸を納める聖イジョルニ帝国領内にある国なんです。 この国では、満月の夜になると銀の鱗の魚が空中を飛び回り、その瘴気にあてられた者は身体が次第に銀の鱗に蝕まれていって死ぬ不治の病に侵さ