新潮社は11日、これまで電子化されていなかった村上春樹氏の小説8作品を、18日から一斉に電子書籍化すると発表した。 今回配信される長編作品は、若き著者が取り組んだ幻想と冒険が交錯する渾身の長編小説『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、英訳されて村上春樹の名を世界に知らしめた壮大な物語『ねじまき鳥クロニクル』、15歳の少年を主人公にその柔らかい魂の旅を描き、村上ファンから熱い支持を受け続ける『海辺のカフカ』、そして社会現象ともなり、3巻すべてがミリオンセラーとなった青豆と天吾の愛の物語『1Q84』BOOK1~BOOK3、さらには謎と暗喩に満ちたある画家の運命的な物語『騎士団長殺し』。 短編集3作も強力で『螢・納屋を焼く・その他の短編』に収録される「螢」は、名作『ノルウェイの森』の一部となった重要な短編であり、「納屋を焼く」も映画化されて、読み継がれてきた。『神の子どもたちはみな踊る