春の陽が地上に降りそそぐ穏やかな日、出陣する織田信長軍の傍らの畑で、農民がスヤスヤと居眠りをしていました。 これを見た、信長の顔色をうかがう木下秀吉は、「こいつらのために合戦にいくのに」と激怒し、眠っている農民に斬りかかろうとします。 ですが信長は、「いや、俺の国では農民がのんびり眠れるようにしたいんだよ」とそれを止めたのです。 日本人の幸せ 若いころの信長は城下町をほっつき歩いていましたが、それは、同世代の人々が何を望んでいるのかを、懸命に探し当てるためでした。 そして、その答えは明白だったのです。「戦争が終わった世で平和に暮らしたい」「豊かな生活がしたい」「平等に扱われたい」 こういう世論をつかんだ信長は、すでにこの頃から日本の平定を最優先思想とするのです。 平和な世でなければ話にならない、そうでなければ、他のものは何ひとつ成立しない。 じつは、このような「日本人全体の幸せ」を視野に入
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