道幅3メートルほどの両側に、京野菜や川魚・湯葉・漬け物など、京都ならではの食品を扱う店が並ぶ「京の台所」と呼ばれる錦市場。 いまでは小売りだけではなく、店舗の一部を改装するなどして、自前の食材がその場で食べられるお店が増えてきています。買い物だけではなく食事も楽しめるようになったんですね。 錦天満宮からの水源 洛中の真ん中を通る「錦小路通り」。その高倉通りから寺町通りまでの390メートルの間に140の店舗が立ち並ぶ錦市場。 昔とは違い、地元の主婦や料理人よりも、国内外の旅行者で市場は毎日埋め尽くされています。 その異様な混雑状況に、いろいろと文句がつけられる風潮もありますが、商店街は賑やかなのがやっぱりいいですよね。 その本格的な始まりは江戸時代初期からですが、中魚屋町などの地名が残っているように最初は魚市場でした。 この地域は、京都の良質な「錦の水」と呼ばれる湧き水に恵まれていたのです。