「48ライナー」に乗り込む通勤通学客。国道48号は山形県と仙台圏を結ぶ動脈だ=18日、東根市のJRさくらんぼ東根駅前 <1日400人を輸送> 平日の午前7時。東根市のJRさくらんぼ東根駅前のバス停に、仙台市に通う会社員や学生が列をなす。 山交バス(山形市)が運行する都市間バス「48ライナー」。国道48号経由で新庄市と仙台市を1日9往復し、1日平均約400人を運ぶ。東根からは1時間強の道のりだ。 同社は、寒河江、天童両市と仙台市を結ぶバスも1日5往復運行。四釜英彦乗合課長は「山形市以北の住民にとって、48号は仙台に最も早く行ける大動脈」と強調する。 48号は宮城、山形県境越えの関山街道として古くからにぎわった。冬季の往来を可能にした旧関山トンネル(1882年開通)は、当時の山形県令三島通庸が推進した。 「スケールの大きい“土木の鬼”。関山街道も、太平洋と日本海を結ぶ横軸の一部という