経済学のテキストには、「自動車保険に加入すると運転手は自分で賠償をしなくても済むので運転が荒っぽくなって事故が増える」というような事態を指して、モラルハザードと呼んでいます。 「そんなことはないよ」と思われるあなた。今日車を運転しようとした時、たまたま任意保険が切れていたとしましょう。普段より慎重に運転するようになりませんか?ほとんどの人が慎重になると思います。 このように、賠償責任を免れるとなると(積極、消極は別として)モラルハザードが生じるのです。 日本の公務員の場合、驚くべきことに常にモラルハザードが生じるシステムが構築されているのです。 国家賠償法1条2項で公務員の個人責任が極端に制限されているのが原因です。国家賠償法1条は以下のように規定しています。 1 国又は公共団体の公権力の行使に当る公務員が、その職務を行うについて、故意又は過失によつて違法に他人に損害を加えたときは、国又は
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