阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」 2007年2月21日 [映画]最近、映画で泣けない 「週刊現代」の加藤晴之編集長が、滂沱の涙を流したという映画を見てみた。思い切り涙腺をゆるめて、スクリーンをみつめた。ひたすら、ウルウルになるのを待った。ひたすら待った。だが、来ない。まったく一滴も流れなかった。トホホ、もうスレッカラシになったのか。 あらかじめフリージャーナリストのI氏に頼んでいたのだ。泣ける映画を教えてください、と。で、すすめられたのが「幸福の食卓」。去年から単館上映しているが、いまだにかかっているところを見ると、やは泣けるのだろうと期待した。でも、ダメ。 発端は「泣ける」ことで評判の「三丁目の夕日」である。DVDで見てみたが、戦後の焼け跡を知る身には、あのCGがいけない。東京タワーのたもとといえば、日比谷通りの芝あたりの設定なのだろうが、あんな広い道路だったはずはない、と記憶