天皇陛下の執刀医として知られる天野篤・順天堂大学医学部心臓血管外科教授(59)と同科は今夏、医師を志す高校生8人を受け入れ、早期医療体験プログラムを行った。8人は読売新聞教育ネットワーク参加校の生徒で、プログラムはネットワーク活動の一環として行われた。生徒たちは二人一組で3日ずつ、天野教授が率いる医療チームに早朝から密着し、順天堂医院(東京都文京区)の心臓手術に立ち会った。手術後の患者と面会もし、「命を預かる覚悟」「なぜ医師になりたいのか」を考えた。 <<順天堂大・天野篤教授による医療プログラム(4)「『勇気もらった』女子生徒たちの発見」はこちら 手術中 神秘を感じる 多いときは1日4件の手術が入る順天堂医院心臓血管外科。天野教授は早朝から2つの手術室を行き来しながら、高校生たちとの時間を大切にした。 60代女性の冠動脈バイパス作りが終わると、教授は学習院女子高等科2年・土方美奈子さん(1