左は東日本台風の影響で浸水した川崎市市民ミュージアムの地下1階にある駐車場入り口、右は荷解き梱包室の排水後の様子。荷解き梱包室は、地下駐車場との間に設けられたシャッターが水圧で破壊された後に浸水し、床から3m超まで水に漬かった(写真:川崎市) 川崎市中原区の等々力緑地に立つ川崎市市民ミュージアムは、建築家の菊竹清訓氏が設計を手掛けたことで知られる。建物は地下1階・地上3階建てで、構造種別は鉄骨鉄筋コンクリート造。延べ面積は1万9542m2だ。総工費約150億円を投じ、博物館と美術館の複合文化施設として1988年に開館した。 等々力緑地では、東日本台風がもたらした大雨の影響で内水氾濫が発生。市民ミュージアムでは地下の電気設備や収蔵庫などが浸水し、収蔵品約26万点のうち約22万9000点が被害を受けた。市は浸水の10日後から収蔵品の「レスキュー作業」に取りかかったが、数が多いため、紙の資料や絵
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