昭和の歴史に残る未解決事件を題材にしたベストセラー小説「罪の声」が小栗旬と星野源の映画初共演、野木亜紀子の脚本で映画化された。監督は土井裕泰。TBSで長年ヒットドラマや映画を撮ってきたベテランで、近年では「カルテット」や「コウノドリ」など話題のドラマを手掛けている。小栗、星野、野木という才能が集まったのは土井への信頼感からだ。TBSドラマが絶好調と言われる今、土井監督が、時代が変わっても前線でヒット作を生み出し続ける理由はなにか。そしてこれから求められるエンタメとはどういうものか……。長年、一緒に仕事をしてきたプロデューサー植田博樹と語り合う。小栗旬と星野源と打ち合わせ中の土井監督 「罪の声」撮影現場より 写真提供:東宝 映画「罪の声」の原作にない場面の意味植田:土井さんには、僕が最初にプロデュースしたドラマ「総理大臣誘拐される」(1991年)で助監督をやっていただいたんですよね。 土井: