2021年に設立15周年を迎えるrhizomatiks(ライゾマティクス)の個展「ライゾマティクス_マルティプレックス」が、東京都現代美術館で始まった。 2006年、「新しい領域を切り開き世界をより面白くする」という使命感と野望のもと、齋藤精一氏、真鍋大度氏、千葉秀憲氏が設立したライゾマティクス(以下、ライゾマ)。以降、インタラクティブアートを通じて情報表示の新たな形態や、人と人、人と機械の新たなコミュニケーションを提案してきた。今年1月には社名をアブストラクトエンジンに変更し、大きな組織変更を図っている。 そんなライゾマの知見は、いわゆる「メディアアート」の領域を超えて、データの視覚デザインなどの研究開発的要素や、建築、デザイン、広告やエンターテイメントなどのビジネスにまで展開。近年は世界的に活躍するアーティストであるビョーク、スクエアプッシャー、Perfume、ELEVENPLAY、狂