世界のエグゼクティブが注目するEIシリーズ最新刊『セルフ・アウェアネス』の発刊記念イベントが2019年8月30日に開催された。自分に意識を傾けるセルフ・アウェアネス(自己認識)はリーダーシップを語るうえで外せない概念だとされているが、なぜなのか。巻頭の「なぜいま、セルフ・アウェアネスが求められているのか」を執筆した立教大学経営学部教授 中原淳氏の講演録をお届けする(構成:井上佐保子、写真:斉藤美春)。 リーダーシップのダークサイドに堕ちないために 「みなさん最近、セルフ・アウェアできてますかー(笑)?」。中原氏の講演はこんな問いかけから始まった。セルフ・アウェアネスとは、自己に意識を傾け、自分自身について深く理解すること。セルフ・アウェアネスは、いま、経営学の中で注目されているリーダーシップ理論、『オーセンティック・リーダーシップ』と『シェアード・リーダーシップ』の両方に深い関わりがある、