NHKのブラタモリが好きでよく見ている。 東京近郊の土地探訪という番組テーマ自体も好きだけれど、そこに登場する「その土地(あるいはテーマ)の古い話題に詳しい人」にとても心惹かれている自分がいる。日常的には単なるオタク扱いされているだけの人かもしれないなと思わないこともないが(笑)、実に生き生きとその土地(あるいはテーマ)に対する愛情をダダ漏れさせながら知的に語る姿には、ただただ幸せのおすそわけをもらっているありがたい気持ちのみが生まれるのである。 さて、先日のブラタモリでは「江戸の盛り場〜吉原編〜」というテーマを扱っていた。そこに登場した吉原の研究者(本来は日本の近世文学その流れで吉原文化にも詳しい)である渡辺憲司さんという方は、とても愉快で、実に楽しげに風俗歴史を語り、その語り口からは活き活きとした当時の様子が浮かんでくる素敵な専門家だったのである。紹介では立教新座高の校長先生ということ