大泉洋、安田顕らによる演劇ユニット・TEAM NACSが所属する、北海道の芸能プロダクション・クリエイティブオフィスキューが、2月で創立25周年を迎えた。かつて「エンタメが根付かない地」と言われた北の大地は、今や国内屈指のエンタメ発信拠点として注目を集めている。飛躍の転機や、勇断となった東京進出の裏側について、代表取締役の伊藤亜由美氏に尋ねた。 テレビ・ラジオ局とのコンテンツ作りで“北海道発エンタメ”を開拓 ――事務所創立25周年、おめでとうございます。御社は間違いなく“北海道発のエンタテインメント”を世に広めた立役者だと思いますが、90年代以前の北海道はエンタメ文化が育ちにくい地だったそうですね。 伊藤亜由美 モデルやナレーター事務所のようなものはあっても、芸能事務所というものはありませんでした。なぜかというと、以前は北海道でエンタメコンテンツが作られるということ自体少なく、あってもテレ