景気の「二番底」が心配される中、今年も多くの企業がIT投資を抑制するに違いない。だからといって、システム部門は何もせず、ただコスト削減を進めるだけでいいのか。それとも、今回の「編集長が展望する2010年」ではおそらく半数以上の編集長が言及しているだろう「クラウド・コンピューティング」の導入を進めるべきなのか。コスト削減、処理速度の高速化、ビジネス環境変化への即応 --- さまざまなメリットが叫ばれるクラウドだが、正直なところ、「まだ様子見」と考えるのが多くの企業だろう。 出だしから少し悲観的なことを書いてしまい恐縮だが、最初に日経Linuxとしての結論を言っておこう。「今年はクラウドの本格導入のために多大な投資はできないかもしれないが、費用をかけない方法でクラウドを試用するなど具体的な行動は起こすべきである。日経Linuxは今年、それを最大限にサポートする」。 ITproの読者の皆様、あけ